第2章 反逆の少女たち
第17話 神隠し
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の周囲にはあまりいないクール系の美人ではないか!」
「あ……真知子さん。久しぶり」
「ふふ、ユーリさん。こちらこそお久しぶりですね」
これだけ、大騒ぎしていれば、ノックくらいの音などかき消すだろう。
だが、真知子は早急に話をしたい事があったため、こうして家の中に上がりこんできたのである。ランスは美女の登場に喜んでいるが、ユーリがその女性に声をかけた上、ユーリに笑いかけていたのを見て、2倍増しで表情が曇っていた。
「なんだ、知り合いなのか?」
「ああ、以前にちょっと色々と合ってな。言わなかったか? 以前のリーザスの件でも世話になったんだ」
「どうも、情報屋を営んでいます芳川真知子です。貴方がランスさんですね?」
「がはは、そう、オレ様こそが空前絶後の超英雄ランス様だ。どうだ? オレ様と一発ヤらんか?」
「うふふ、それはまた別に機会にでも」
ランスのストレートな誘いをてきとうにあしらった真知子、この事からも歳上の風格がでていると言うものだった。だが、次の瞬間には表情を変えていた。なぜなら、部屋にいたもう1人の人物が目に止まったからだ。
「マリア……さん」
「真知子さん、どうも……」
「あ、っとと、そうだったな。私から説明しよう。真知子くん 彼女は敵ではない。そもそもこの事件は……」
ガイゼルの口からマリアの事を説明する。確かに町長の話のほうが信頼性は増すが、彼女は驚いただけであり、そこまで疑っていたわけでもない。この場にユーリがいると言う事。それだけで、もう既に信頼をしているのだから。
「成程、そう言うことだったのですか。それでは早くに町の皆さんにも誤解を解いてあげないといけませんね」
「うむ。その辺りは私が手を回しておこう。……真知子くんも協力してくれるかね?」
「はい。勿論です」
「それは心強い。……そうだ、真知子くんは何か用事があったのか?」
「あ、それは……、ガイゼルさん。落ち着いて聞いてください。チサさんが何ものかに連れ去られた可能性があります」
真知子の言葉にその場にいた全員の目が見開かれていた。
最初こそは、親バカのただの過保護だと思えなくも無かったが、ついに目撃情報まできたとなれば確定だろう。
「や、やはり! 連れ去られていたのかーーーー!! チィィサァァ!!!」
再び発狂してしまったガイゼル。真知子は、その言葉が気になったようだ。
「やはり……? こちらでも既にその話を?」
「長いこと帰ってこないから心配だ。程度だったんだが、まさか本当に誘拐されていたとはな……」
「連れ去られる現場の目撃は?」
「いえ……、道にこれが落ちていたんです」
真知子が買い物籠を机の上に置く、中身がぎっしりつまっていたこれを道に落とし、そのままと言うのは
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