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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第175話 男の娘?同盟結成
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「………」

 固まってしまった。
 本当に数秒間。所謂マジ放心をしてしまっていた。

 それも、こんな公衆の面前でだ。これで、公認されたも同然だろう。先ほど戦ったスコードロン数人よりもはるかに多い人数に見られたのだから。……女の子プレイヤーとして。

 そんな時だ。

「ちょっと! ちょっといい!? アナタっ!」
「………」

 放心していた時、思いっきり手を引かれた。『一体何ごとか?』と、いつもなら思案するだろうけれど、そんな事出来る精神状態でもない。間もなく、連れ去られる。

 一瞬、その姿が見えたけど、先ほどの少女と共にいた同じく女性プレイヤーだ。

 男プレイヤーだったら、抵抗の1つでもしようか、と思ったが これでは強行手段が取れるはずも無く……、と、言うよりもうどうとでもなれ、と何処か投げやりな様子だった。

 当然だけれど、かなり不審な目を向けている2人の事、この時は全く目に入ってなかった。





 そして、店からも飛び出し、ある程度発狂してる?男連中を撒いた所で掴まれていた手を離された。

 聞きたい事があるからこそ、連れ出したのだ。一緒にいたキリトを放っておいて。でも、勿論ちゃんとついてこれている様だ。

「……急に連れ出して悪かったけど。1つだけ教えて」
「………」
「ねぇ、……ちょっと、聴いてるの?」
「………はぁ、良い。何でも、どうでも」

 返答がなんだかおかしい。
 でも、『良い』と言っているので、聞く事にした。

「あなたがさっきのゲームで見せた技術の事。……私、この世界に来てそれなりに長い。だけどアレを、あの撃ち方をしたのは2人しか知らない」
「……そう」
「ひょっとして、知り合いなのか、……いや顔見知りかと思って」
「……そう」
「……今日って、木曜日? 金曜日?」
「……そう」
「はぁ」
 
 もう、ため息が出てしまった。
 そして、『……ダメだこりゃ』 と思ってしまうのも無理はないだろう。
『話、聞けそうにない』とも思ってしまうのも仕方がないだろう。何聞いても『……そう』だけなんだから。

 あの時のプレイヤーの事を知ってるのでは? と思って連れ出したのが一番だったのだけど。

「……あなた。目立つの、嫌いだった て事ね。でもそれ、私も判るけど…… あんな無茶なゲームをクリアしたら、其れぐらい想定しなきゃいけないんじゃない」

 冷静なツッコミを入れていただいた。確かにこの少女の言う通りだ。


――だが、誤算はまだある。あのゲームが長くクリアされていない、と言う事を知らなかったと言う事。


 ただ、金額が増えていっている程度にしか。
 だけど、あの避けゲームと撃ちゲームの両方がインチキゲームと
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