第2章 反逆の少女たち
第16話 指輪の真実
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四魔女であるマリア・カスタードとの一戦を終えたランス達。
その後に待ち構えていたのは勿論お楽しみタイムだ。
「がははは! 勝ってお持ち帰りーとは言ったが、ガマンできーん! ここでヤらせて貰おう!とーーっ!」
「いぃやーーーっ!!!」
意識は既にマリアは取り戻していた。
だが、取り戻さなかった方がよかったのでは?と今更だが思ってしまう。取り戻された瞬間、ランスが襲い掛かってきたのだから……。
「やれやれ……、シィルちゃん。とりあえず 今のうちに休んでおきなよ。まだ後3人もいるんだから」
ユーリは、シィルにそう言っていた。
まだ、部屋から出ていないが、シィルはランスの方を悲しそうな瞳で見つめていた。いつもの事、そういえばそうなのだが、やっぱり……。
「……大丈夫だ」
「……え?」
シィルは、ユーリの言葉を聞いて 顔を見上げた。そこには、まだ幼……とと、笑顔のユーリがいた。
「自分ごとには気づきにくいかと思うが、外から見てみれば一目瞭然だ。ランスがシィルちゃんの事を特別に想っている事は」
「えっ……!? で、でも……私は。奴隷、ですから……」
「……いろんな意味で 複雑、だよなぁ……。やっぱ、無責任だな」
「い、いえっ! それでも 私は嬉しいです! そう言っていただけるだけで!」
「はは……。まあ言うしか出来ないが、俺は嘘は言わない。本当にそう見える。だが、今のランスの性格を変えるのはちと難しいと思うぞ? シィルちゃんがよく判ってると思うがな。 何よりも根気がいる。 ……ずっと傍にいてやれば良いと思う」
「……は、はい!」
シィルは最後には笑顔で返事をしていた。
以前、ネイには言ったが、この男の性格を直し 且つ1人の女性の夫婦になるのは、それこそ わんわんに言葉はおろか、学問を教える程に難しい事だろう。
ここまでくれば、魔法で操る以外には、ないとさえ思える。ランスを想う人からすれば、決して取らない方法だ。
……そんな事はシィル自身もしたくはないだろう。
――いつかは、真に自分だけを見てくれる日が来ればどれだけ幸せだろうか、今は、傍に仕えているだけでも、幸せを感じているのに。
「おい!貴様ら!!」
ランスは、マリアの身体を弄びながらこちらを見ていた。
「何をしておるのだ! ユーリ! 貴様、シィルに色目を使っているのではないだろうな!?」
「……何をどう見たらそうなるんだよ。逆に教えてくれ、ランス」
他の女を抱こうとしているのに、嫉妬をするのは中々出来るものじゃない。ランスは、やっぱりシィルと楽しそうに話をしている事が気に食わないようだ。
「むむ! よーし! ユーリ、お前にはこの先の迷宮の調査を命じーる!
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