第2章 反逆の少女たち
第16話 指輪の真実
[13/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は人を悪の方へと惑わせる力があるのよ。気がついたら、私達は迷宮を築いてやってくる冒険者達を返り討ちにしていたわ。……町から女の子を攫っていたのも私達。こんな地下迷宮を築いて、好きな町を、町の皆を苦しめて……、私達は一体何を……。他の3人も心の中では絶対に苦しんでる筈なの!早く、志津香たちも救わないと!」
「えげつない指輪だな。……渡した人間の本質が見えるといったものだ」
ユーリはそう言うと、眉を顰めた。
魔力が上がる魔法使いにとっては正に夢のアイテム。だが、その代わりに奪われ、且つ善悪の区別が付かなくなる。……存在してはいけない代物だろう。
「話が早いではないか。ぐふふ……、指輪のせいで悪い事をしてるなら、外してやれば良いんだろう?悪い事しているからお仕置きをするつもりだったが、まぁ することは変らん!」
「はぁ。まあ、そうなるな。……指輪を外すと魔力がなくなる。が、そんな事悪いが考えてられないな、さっきまでのマリアを考えたらな」
「ぅ……、悪かったわよ」
「責めてるわけじゃないさ。それだけ危険な物だって事だ。……魔力を奪ってでも、指輪は外す。それで良いよな?」
「ええ。状況が状況だし、これ以上町に迷惑をかけるわけにはいかないしね。でも、この指輪は普通には外せないみたいなの」
「呪いのアイテムにはありがちなモノだな。一方通行の鍵付き扉がかかっていると言う事か」
「がはは! オレ様がずばーっと外してやったがな?」
あくまで、偶然の事なのだが、ランスは得意気になって腰に手を当てていた。
「多分ね。ラギシスが後からかけたものかもしれないけど。実は悪い心に侵されて行ってる時って判った時、私とランは魔力を失ってもしょうがないって想って指輪、外そうとしたの。でも、指から外れる事は無かった」
「ふむ……、なら外す方法は……」
「オレ様だな!!」
ランスは得意気な顔をしつつ、自身を親指で指差した。
「がはは! オレ様とヤった後に、指輪が外れた。結論は、オレ様のハイパー兵器に聖なる力が宿っていて、そこから発射された皇帝液が呪いの力をも打ち破ったのだろう! がははは! さすがはオレ様だ!」
「はぁ……ンなわけ無いと言いたいがな」
「あっ! そっか……」
ランスの話を聞いて呆れている様子だったが、ユーリとマリアは心当たりがあるようだ。
「がはは! 当然だ。なんと言ってもオレ様の皇帝液「って違う!」何ィ!?」
「いや、だからそうじゃないけど。Hをした事が指輪を外す条件だったって言うのは当たっていると思うの。……ちょっと口に出すの、恥ずかしいけど、私あの時が初めてで、その……」
「低級呪いで、そう言う類のものがある事は知っていた。……呪術Lvもそこまでは必要とされないものだからな。習得するのも容易い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ