第2章 反逆の少女たち
第16話 指輪の真実
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」
「ん? 調査?」
「ら、ランス様……、ユーリさんはさっき戦ったばかりで、今直ぐには……」
「馬鹿者! オレ様が出来ると買っているのだ。よもや出来ないとは言わないだろうな? ユーリ」
ランスはそう言う。
本心では、シィルの反応が怪しくて離したいだけなのだろう。
正直、見え見えの甘甘だ。
ユーリは、両手をすっと上げると。
「大丈夫。戦ったって言っても楽勝だし?」
「ぅぐっ……。」
ユーリはわざとマリアに聞こえる程の大きさの声でそう言う。さっき、子供と言われた事……音に思っているようだった。
「でも……」
「大丈夫だって、帰り木持ってるし、何より……より、判る。判ったんじゃないか?」
「え?」
シィルは首をかしげた。
ただ純粋に、戦いが合って直ぐに奥に行くのは危ないのでは?と思っていただけであったが、ユーリは違った。
「(……ランスが君を想ってるってこと。話しているだけで嫉妬する程にな?)」
「っ!! ぁ……///」
軽くユーリは、耳打ちをする。
シィルは、少し身体を震わせつつ、更に頬を紅潮させた。
「(……やれやれ、この娘も結構鈍感だな)」
ユーリはそう思いながら、ランスに言われたように奥へと進む。
……だが、ユーリもはっきり言えば、人のこと言えないのである。
他人の事はわかっても、自分の事はわからない……そんなものだろうか?
「へっくしゅん。」
「へくち……。」
「くしゅんっ!ですかねー……?」
とある場所で、くしゃみをしている人たちがいた気がするのであった……。
そして、今後……恐らく増えていく事だろう。それは近い未来に。
そして、ユーリが奥へと向かっていく時の事。研究所から ワンブロック程離れた所だが、盛大に聞こえてくる。
『いーーやーーーっ!! でかいーーーっっ!!』
『がははー!! これがオレ様のハイパー兵器だーっ! お前の発明品よりも強力だぞーーっ!』
『うきゃああっっ!!』
あっという間にマリアの叫び声と、ランスの訳が判らない声が響き渡る。正に、これからお楽しみが始まるのだろう。(ランスだけの)
「はぁ……、あれじゃ確かにシィルちゃんも可哀想ってものだな」
ユーリは、マリアの絶叫に似た声とランスの声を聞きながらそう思っていた。
まぁ、なんでランスの事を好きになったのかも軽く疑問に思うが、それは置いておくとする。恋は盲目とも言う。何より、今の時代が……、と言うのも恐らくは、あるのだろう。
「それより……。」
ユーリは、歩きつつ目を閉じた。何度も思い起こすのだ。
そう、この場所に来た事がある
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