鬼道の実力!千羽山戦前編!
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雷雷軒に招かれた鬼道は監督から今日の試合、千羽山戦の試合方針を聞かされていた。
「前半…?ふん、10分で充分だ!!」
監督の言葉とは裏腹に鬼道は、10分で充分と断言していた。
──────────
「栗松ぅっ!」
壁山が栗松に出したパスは大きくそれ、相手の選手に渡ってしまう。そして一気に円堂と1対1になり、相手選手は必殺シュートを放った。
「シャインドライブゥッ!!」
このシャインドライブは強い光を発しながら、円堂を襲う。
ピカァァァァァッ!!
「う、うわっ!?」
ピ───────!!
円堂は目くらましでボールを認識する事が出来ず、ゴールにシュートを叩き込まれてしまった。
相手は今まで1点たりとも失点を許していない…。この先取点は痛いかもな…。
しかし、俺がそんなことを思っているとき鬼道はニヤリと笑った。
(ふ…これで全て揃った…!)
監督が時計を確認すると試合開始からジャスト10分、宣言通りの時間で鬼道はすべてを把握していた。
「栗松、お前はいつもより2歩後ろに守れ」
「えっ?」
「それから松野、豪炎寺と雷藤にパスを出す時は3歩、染岡には2歩半いつもより前に出せ」
「えぇ…?」
鬼道は今の実力に合わせたプレーをさせるため、仲間に細かく指示を出し始めた。そしてこの作戦は大成功する。
《ああっとこれは!?雷門のパスが繋がり出した!?》
「栗松、土門へパスだ!3歩先!」
「さ、3歩先でヤンスか…通ったでヤンス!?」
「よし…マックス!」
「待て土門!(1…2…)行け!」
「は、はい!」
「ドンピシャだ!」
鬼道がタイミングの調整をすることにより、ようやくまともにパスが繋がり始めた。俺たちはそのまま怒涛の勢いでゴール前まで攻め上がった。
「松野!染岡にパスだ!」
マックスが出したパスも、綺麗に染岡に渡りそのまま染岡はシュート体勢に入った。
「うおぉぉ!ドラゴンクラッシュ!!」
「まき割りチョップ!!」
バシーン!
とドラゴンクラッシュは相手キーパーに弾かれ、クリアされてしまった。
《これはナイスセーブだぁ!だが雷門中、この試合初めて雷門らしい攻撃を見せた!》
「すっげぇぜ鬼道!さすがお前は天才ゲームメーカーだぜ!」
円堂が興奮気味に鬼道に話す。
「ふふ…今のがゲームメイクと言えるならな」
「どういうことだ?」
俺が鬼道に聞くと、鬼道は俺たちを見た後、話し始めた。
「お前たちは自分の力に気づいていない。走力、キック力…どれを取ってもお前たちの実力は格段にアップした。だがそれには個人差があり、当然今までの感覚でやっていればズレが生
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