暁 〜小説投稿サイト〜
レイの世界 〜traveling some worlds〜
序章〈国に入る10時間前〉
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ブロロロロロロロ
砂漠の中を一台の軽トラックが真っ直ぐ進んでいた。
運転手の少年が口を開く。
少年 「リリー。鹿の干し肉残ってるか?」
荷台に荷物と共に座っていた、リリーと呼ばれた少女が何かをかじりながら応える。
リリー「レイが朝 食べ終えたんじゃない。もう忘れたの?」
お腹が空いたレイには地獄のような言葉が降ってきた。
レイ 「じ、じゃあ兎のは?」
ありますようにとおそるおそる聞いてみる。
リリー「食べたかったんなら、ドンマイ。今、食べ終わったトコ。30分前には言っとくべきだったね。ま、あげないけど」
レイは頭を殴られたような衝撃に襲われた。
レイ 「ああ、腹へった......」
一面の茶世界の中を軽トラはややスピードを速めて進んだ。
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ブロロロロロロロ
......む、誰かがオレのなわばりに入ってきたな......
胴長の動物が巣穴から出てきた。体長20センチ程度の何かは砂漠を縦断している、大きな何かを見つけ、
オレのなわばりに入ってきたことを後悔させてやる.....!!
と勢い良く軽トラに飛びかかって行って......
運転手につかまった。
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レイは飛びかかってきた食糧を片手でガッシリ掴んでいた。
な、オレがつかまった......?
胴長の何かは驚き?の表情浮かべている。
レイ 「リリー、こいつ食べれる?」
レイは軽トラを止めて、荷台にいた少女に声をかける。
リリー「何?突然止め...て......」
リリーの口が止まる。
レイ 「?」
ふん〜〜〜〜〜抜〜け〜ろ〜〜
胴長の何かは暴れて逃げようとする。
リリー「何?そいつーーーー」
珍しく言葉が続かない。
レイ 「ああ、突然飛びかかってーーーー」
リリー「ーーーーかわいい!!!!!!!」
リリーが抑えられなさそうな衝動を口にした。
レイ 「きてーーーー......は?」
ふん〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レイ 「ちょっと暴れんな」
いでっっっ!!!!!!!
胴長の何かはレイに頭を叩かれ、暴れるのを止められる。
リリー「ちょっとそれ貸しなさい」
レイ 「? 何で?」
リリー「いいから!!!!!」
リリーはレイから胴長の何かを奪い取り、胸に抱いて、頭をなでる。
なでなでなでなで〜〜♪
すると、リリーがにやにやし出した。
リリー「わ〜〜
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