第二十九話 黒井大尉!ジェネラルシャドウ格好いい!!その九
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「だからな」
「何時だって俺達はイカサマ上等だぜ」
「何だってやってやるぜ」
「ルールの中でな」
「ばれなきゃいいんだよ」
「ばれないとな」
「ばれたらどうするんだ?」
観客の中から一人のお爺さんが尋ねた。
「その時は」
「その時は決まってるだろ、袋だよ」
「その時は俺達も観念するさ」
「遠慮なくやられるさ」
「俺達もあがくはしないからな」
ばれたその時はというのだ。
「ばれてそれで平気でいられるかよ」
「そこまで外道じゃねえぞ、俺達も」
世の中そうした輩もいる、悪事はばれなければいいがばれても訴えられない限りは平気であるという輩がだ。
「そこまでいったらサイコパスだろ」
「良心が全然ないって奴としか考えられないぜ、俺達でも」
「悪事はばれたらアウトだ」
「そうなったら訴えられるか袋だ」
「俺達は法律に反することはしないがな」
「イカサマなんてばれたら袋だ」
そうなることは覚悟してイカサマをしているのだ。
「何でもしてみろ」
「袋でも何でもな」
「それ位の覚悟が出来なくてイカサマが出来るか」
「何だってな」
「外道、悪党ながら殊勝な心掛け、ならば皆の衆」
お爺さんは他の観衆の人達に言った。
「今回の最後も」
「準備は出来ています」
「既に」
見れば誰もがその手に武器を持っている、バットなり木刀なりを。
「これで、です」
「殴ってやります」
「最近毎回袋になっていますが」
「今回もしてやりますよ」
「この連中本当に殴ってやらないと」
「気が済みません」
誰もが二人にはこうだった、そして。
確かに最近毎回恒例になっている最後の袋の用意もしていた、その中で。
勝負がはじまった、瞬はポーカーに戸惑っていたがそれでも。
その強さは中々だ、それでだった。
二人もだ、苦い顔になっていた。
「ちっ、強いな」
「案外な」
「もっと弱いって思ってな」
「カモだって思ったんだけれどな」
「何だよ、強いな」
「俺達もイカサマじゃないと勝てないぜ」
ここでもイカサマ前提になるのが二人だ。
「いや、ちょっとな」
「これはないだろ」
「いや、本当にな」
「作者は俺達を楽に勝たせない主義なんだな」
「当たり前でしょ、私はライバルキャラよ」
苦戦している顔でも健闘している瞬が答えた。
「それなりに実力がないとね」
「俺達の相手は出来ないからか」
「それでかよ」
「ちゃんとか」
「ポーカーも出来るんだな」
「そうよ、私だってね」
そうだとだ、瞬は答えた。そしてもう一人の相手である黒井はというと。
はっきりとした強さだった、二人もこう言った。
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