第二十九話 黒井大尉!ジェネラルシャドウ格好いい!!その八
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「楽屋にはいつもゴディバのチョコ用意しとけよ」
「送り迎えの車も忘れるな」
「あと難波か大塚、横浜ではいつも風俗斡旋しろ」
「DT捨てる用意させろよ」
「ここまで腐った連中もいない」
実にその通りだった、痛快さんの言うことは。
「これは死ねば餓鬼道に堕ちるな」
「それって地獄より酷くねえか?」
「仏教の資料読んでたらむしろな」
「餓鬼道の方が過酷だろ」
「地獄も確かにきついけどな」
「餓鬼になったらさらにな」
「そうかも知れないな、拙僧もそう思う」
痛快さんも餓鬼については二人と同じ見解だった。
「始終餓えと渇きに襲われ腹の中の虫達に苛まれるのだ」
「汚物しか食えないとかな」
「食いたくても食えないとかな」
「死ぬよりも辛いだろ」
「むしろな」
「そうなりたくないのならだ」
痛快さんは二人にあらためて僧侶として話した。
「心を入れ替えることだ」
「やれやれだな」
「言われることは同じか」
「俺達はこの作品の連載中ずっとか」
「屑だの何だの言われ続けるんだな」
流石に二人もあのタイ=カップ以上の悪評には不機嫌な顔になる。しかしそれでも勝負の場所には向かうのだった。
勝負の場は延暦寺本堂の前だ、そこに痛快さんに案内してもらうと。
既に瞬と黒井がいた、黒井はやや小柄だが鋭い目をしており髪は奇麗に整えている。その二人を前にして。
尚智がだ、二人を指差して言った。
「二人共待ちかねたぜ!」
「待っていたのは私達よ」
瞬はその尚智を蔑んだ目で見つつ応えた。
「何ぼけてんのよ」
「宮本武蔵さんの真似なんだよ」
「あれは巌流島で剣術でしょ」
瞬の容赦のない突っ込みがまた来た。
「全然違うじゃない」
「ちっ、惑わされることはないか」
「兄貴、じゃあ下からジェットモグラ呼んで騒がせようぜ」
尚武はこう兄に提案した。
「ここはな」
「ああ、下から地面を荒らして動かしてな」
「そうしてやろうぜ」
「おい、待て!」
「そんなことしたら許さないからな!」
二人にだ、ギャラリーの人達が言って来た。
「比叡山の地盤荒らすな!」
「それはあんまりだろ!」
「そんなことしてみろ!」
「地獄に落ちるぞ!」
「また仏罰が落ちるぞ!」
「餓鬼になるぞ!」
こう二人にだ、今にも殴りかからんばかりに言うのだった。
それを受けてだ、二人は嫌そうに言った。
「ちっ、じゃあ正々堂々とやれってのかよ」
「普通のポーカーしろってのかよ」
「当たり前だろ!」
「一回でも普通の勝負してみろ!」
ギャラリーの人達はまた抗議した。
「イカサマなんて使うな!」
「卑怯だろ!」
「だから嫌われるんだよ!」
「嫌われない筈ないだろ!」
「だからいつも言ってるだろ、勝てば官
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