第二十九話 黒井大尉!ジェネラルシャドウ格好いい!!その七
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「それに金だっておおっぴらに溜められないしな」
「ギャンブルでイカサマやって稼げないだろ」
「実は結構宗教関係者って生活質素だからな」
「坊主丸儲けとか嘘なんだよ」
「これ本当だぜ」
「坊さんも神主さんも生活は慎ましいんだよ」
実際の話である、僧侶も神主も神父もそうなのだ。勿論天理教の教会長さんもその生活は実に質素なものである。清貧なのだ。
「俺達清貧なんて糞くらえだ」
「金、酒、女だ」
「誰が悔いあらためるか」
「仏罰が何だってんだ」
こう言うとまた雷が落ちた、仏罰てきめんだ。
また落雷を受けた二人にだ、痛快さん(書き忘れていたがモブです)さんはまた言った。
「僅かな間で二回も仏罰を受けるとはな」
「仏様って厳しいな」
「二回も雷落とすなんてな」
「こんなことは普通は有り得ない」
これが痛快さんの言うことだった。
「二人共本当に心を入れ替えるべきだ」
「だからそんなの知るかよ」
「俺達は欲望のままに生きるんだよ」
これが正義のヒーローの台詞だ。
「これからもな」
「そして人生を楽しむんだよ」
「例え何があってもな」
「俺達は煩悩のままに生きるぜ」
「悟りに至る気はないのか」
答えはわかっていてもだ、痛快さんは二人に問うた。僧侶として。
「心を磨こうという気が」
「へっ、それで金が手に入るのかよ」
「美味いもの食えるのかよ」
二人はこう返した、やはり態度は悪びれないものだ。
「お姉ちゃんとのハーレムとかな」
「そんなの手に入るのかよ、悟りで」
「そんなのいらねえよ」
「世の中金と女の子なんだよ」
これが二人の返事だった。
「来世は来世だ」
「生まれ変わった時にも好き勝手やってやるぜ」
「猿でもライオンでもハーレムだ」
「周りに奇麗な娘集めるぜ」
「聞いた拙僧が愚かだった」
残念さんは後悔した、それも海よりも深く。
「君達の腐り様はまさに餓鬼だ」
「牡蠣なら好きだぜ」
「柿もな」
ここは笑うところである、一応。
「牡蠣は広島だな」
「柿は奈良だぜ」
「坊さん、後で牡蠣食わせろ」
「柿も忘れるなよ」
「柿はあるが牡蠣があってたまるか」
こう返してだ、痛快さんは二人をまたしても鬼の金棒で殴った、落合博満を彷彿とさせる構えからフルスイングした。
だが二人は吹き飛ばない、頭に瘤を作っただけだった。
しかしその二人にだ、痛快さんはまた言った。
「ここは比叡山だぞ」
「生臭もの駄目だってのか」
「そう言うんだな」
「出して頂いたものはお布施として頂かせてもらうがだ」
それでもというのだ。
「自分から食べたりはしない」
「ちっ、そうかよ」
「しけてやがんな、おい」
「じゃあここの飯も精進ものかよ」
「高野山と同じ
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