暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
101話:湧き上がる不安
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その前に五人に話しかける。


「ん、ギンガを入れた初めての模擬戦だったが、悪くない連携だった。指揮官がギンガを知るティアナだったからというのもあるだろうが、急ごしらえにしてはよくできてた」


 ただし、と士は更に続ける。


「急激な状況の変化には、まだついてこれないな。状況に応じて個々で判断し、行動する。例え指揮官からの指示や指令がない状態でも、自分で判断しないと生き残れない状況が必ず来る。そのことも頭の隅に置いておけ」
「「「「「は、はい…」」」」」
「じゃあいつも通り反省レポートを―――」
「あー、それは今日はいい。取りあえず柔軟して昼飯だ」
「What!? Whyだヴィータ!?」
「いや、流石にあれはお前が大人気ないだろ、どう見たって」
「最近の鬱憤を晴らすかのような戦いぶりだったな?」
「だから別にいいんだ。というかお前の方が反省すべきだ」


 ヴィータ、シグナム両名からそう言われ、士は「Why…何故なんだ…」と両手と両膝をついて、いわゆるOTL¥態になった。傍から見ているなのはやフェイトも、これはヴィータ達の方が正論だと口出しはしなかった。













 模擬戦を終え、柔軟をしているスバル達五人と大人五人が小言を話し合う中、そんな光景を眺めている人物が二人いた。
 最も、大人の中に大人と言えるのか定かではない人物がいるのだが―――ッうお、なんだ鉄球が(ry


「いや〜、凄いの見ましたね」
「うん、何度見てもでたらめだよね〜」


 黒目の長い髪の女性―――シャーリーと、緑ショートの白衣の女性―――マリエル・アテンザだ。
 本当はギンガも含めたフォワード陣の様子とそのデバイスを見に来たのだが、士に翻弄されていた光景を見て、メカニックマイスターの二人はそれぞれ呆けていた。

 その時、後ろから草を踏む足音が。二人が振り向くと、そこにはブロンドの髪をもつ少女―――ヴィヴィオが歩いてきていた。
 ヴィヴィオは二人の前で止まると、深々と頭を下げた。


「おはようございます」
「あぁ、え〜っと…おはようございます」
「おはよう、ヴィヴィオ」
「うん! 失礼します」
「あぁどうも、ご丁寧に」


 ヴィヴィオは挨拶を済ませると、颯爽となのは達の方へ走って行く。それに対して「転んじゃダメだよ〜」とシャーリーが注意した。
 そのヴィヴィオを追う様に、青い体毛のい……もとい、狼―――ザフィーラがやってきた。獣状態のザフィーラを懐かしむように、マリエルが撫でる。


「シャーリー、あの子は?」
「え〜っとですね」


 それを止めるとマリエルは目線の先で走るヴィヴィオを見て、シャーリーに聞いてみる。シャーリーが説明に
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