暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
101話:湧き上がる不安
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なり長い。
 更に言えば、あのエースオブエース≠ェあんな子供染みた行為をするなんて、想像もつかなかったことなのだ。面食らうのも無理はない。

 だがそんな事知る由もない士は、五人の前に手で腰を抑えて仁王立ちをする。
 ―――その後ろでは、未だになのはがポカポカ殴っているが……


「さて、先程も言ったように、今度の相手は俺だ。ギンガはスバルと同じで、デバイス攻撃―――つまり左ナックルと蹴りでいいな?」
「え、え〜っと…?」
「あ、これ時々やるの。隊長達や士さんとやって、一撃入れれば勝ち」
「最初は幻術とかで距離を取って、そこから何とかしていく…って感じです」


 士の唐突な説明に驚くギンガに、スバルとティアナが捕捉を入れていく。
 エリオとキャロも、「皆さん結構本気で潰しにきます」とか「でも士さん一人は比較的やりやすい方です」とフォローをする。

 しかし、今回はちょっと違った。


「今日ははやてに許可をもらってな、二段階までいけるから覚悟しろよ?」
「「「「「…?」」」」」


 ニヤリと悪い笑顔を浮かべて言う士に、五人は首を傾げた。しかし士の後ろにいるなのは達は、全員が視線を逸らして冷や汗をかいていた。


「じゃあ全員バリアジャケット展開、戦闘準備」
「「「「「りょ、了解(はい)……」」」」」


 そして士の指示で、スバル達はバリアジャケットを展開し、それぞれが構えた。
 士もトリスをバックル状態へ変え、更に腰に当てベルトへと変えた。腰の横にあるライドブッカーを開き、一枚のカードを引き抜き五人に見せびらかす。


 ―――ここから、五人にとって地獄のような時間が始まった。














 数分後……


「「「「「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ……」」」」」


 森の設定をしてある訓練場に、五人が大の字になって転がっていた。
 そしてそのすぐ近くには、白いボディの宇宙服のような、頭部が尖がっている姿―――仮面ライダーフォーゼ≠ニなって、始まる前のように仁王立ちしていた。

 この十数分の間士はフォーゼとなって、五人を相手取り、翻弄し、こうやって地に伏せさせたのだ。


「す、姿消えたり…盾が出てきたり……」
「幻術使ったらカメラみたいなの出てきて、速攻で見破られたりするし……」
「後ろ取ろうとしたら、地面凍って滑ってしまいました…いてて…」
「なんか…色々あり過ぎてどう支援すればよかったのか…」
「こ、これが…陸のエースオブエース≠フ実力…!」


 地面に倒れている五人がそれぞれ感想を述べる中、士は肩をぐるぐる回した後、自分の手を見つめて握りなおした。
 そんな様子を見たなのはが声を掛けようとするが、
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