暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
101話:湧き上がる不安
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
つが、鍛錬を怠らないとはな…」
「まぁそうですね。士君はいつも、仕事を始める前に筋トレをしているそうですし」


 はぁ〜…、と感心しながら、出ていった士の姿を追う様に扉を眺めるゲンヤ。そんな彼を見て、はやては少し嬉しそうな表情を浮かべた。


「でも最近、盛大に負けまして……結構焦ってるみたいなんですよ」
「負けた!? あの陸のエースオブエース≠ェねぇ……」


 ゲンヤはさっきと打って変わって、驚いた表情で扉を見た。それに気づいたはやては、くつくつと笑った。


「ではナカジマ三佐、話の続きといきましょう」
「お、おう…そうだな」


 はやての言葉で、ゲンヤは話が若干逸れていたことに気づいた。そして捜査協力の事について話し始めた。
 しかしはやてはその話を聞く傍らで、士の姿を見て焦りとは違う何かを感じていた。


(なんやろうな、この感じ……どっかで感じたことがあるような…なんやろう…?)






















「じゃあ、皆集合〜!」


 ギンガとスバルの模擬戦が終わり、なのはが全員を集め始めた。
 シグナムやヴィータから話を聞いていたフォワード四人が、なのは達の下へと向かった。


「折角だから、ギンガを入れたチーム戦…やってみようか」


 そう言い始めたなのはの言葉を聞いて、ギンガを除いた四人は少し顔をしかめる。


「フォワードチーム対―――」
「俺だ」
「ヒャアアアァァァァァ!?」


 その時、突如なのはの後ろに現れた人物が、急に声を発しなのはの言葉を遮った。
 唐突な事で大声を上げてしまったなのは、急いで振り返るとそこには運動着を着こんだ士が立っていた。

 なのはの聞きなれない叫び声に、スバル達五人はかなり驚いた。が、なのはや士の後ろにいたフェイト、シグナム、ヴィータは呆れた表情をしていた。


「な、なんでいきなり現れるの!?」
「別に…今さっき来たばっかなんだが、そんなに驚くか?」
「だっていきなり現れたら―――って、なんでフェイトちゃん達はそんなに驚いてないの!?」
「い、いや…黙っててって頼まれたから…」
「この〜〜〜ッ!!」


 気まずそうに頬を掻きながらのフェイトの言葉を聞いて、なのははむくれながら士をポカポカと殴り始めた。元々驚かそうと画策していた事が気に食わなかったようだ。
 しかしそんな攻撃も気にせずに、五人の前に出る士。フォワード四人は別にいつもの事と思うのだが、今日来たばかりのギンガは、目を見開いて驚いていた。

 ギンガからしてみれば、初対面―――否、過去に一度会ってはいるが、彼女が管理局に入ってからは初めてで、会わなかった間もか
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ