暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
101話:湧き上がる不安
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つが、鍛錬を怠らないとはな…」
「まぁそうですね。士君はいつも、仕事を始める前に筋トレをしているそうですし」
はぁ〜…、と感心しながら、出ていった士の姿を追う様に扉を眺めるゲンヤ。そんな彼を見て、はやては少し嬉しそうな表情を浮かべた。
「でも最近、盛大に負けまして……結構焦ってるみたいなんですよ」
「負けた!? あの陸のエースオブエース≠ェねぇ……」
ゲンヤはさっきと打って変わって、驚いた表情で扉を見た。それに気づいたはやては、くつくつと笑った。
「ではナカジマ三佐、話の続きといきましょう」
「お、おう…そうだな」
はやての言葉で、ゲンヤは話が若干逸れていたことに気づいた。そして捜査協力の事について話し始めた。
しかしはやてはその話を聞く傍らで、士の姿を見て焦りとは違う何かを感じていた。
(なんやろうな、この感じ……どっかで感じたことがあるような…なんやろう…?)
「じゃあ、皆集合〜!」
ギンガとスバルの模擬戦が終わり、なのはが全員を集め始めた。
シグナムやヴィータから話を聞いていたフォワード四人が、なのは達の下へと向かった。
「折角だから、ギンガを入れたチーム戦…やってみようか」
そう言い始めたなのはの言葉を聞いて、ギンガを除いた四人は少し顔をしかめる。
「フォワードチーム対―――」
「俺だ」
「ヒャアアアァァァァァ!?」
その時、突如なのはの後ろに現れた人物が、急に声を発しなのはの言葉を遮った。
唐突な事で大声を上げてしまったなのは、急いで振り返るとそこには運動着を着こんだ士が立っていた。
なのはの聞きなれない叫び声に、スバル達五人はかなり驚いた。が、なのはや士の後ろにいたフェイト、シグナム、ヴィータは呆れた表情をしていた。
「な、なんでいきなり現れるの!?」
「別に…今さっき来たばっかなんだが、そんなに驚くか?」
「だっていきなり現れたら―――って、なんでフェイトちゃん達はそんなに驚いてないの!?」
「い、いや…黙っててって頼まれたから…」
「この〜〜〜ッ!!」
気まずそうに頬を掻きながらのフェイトの言葉を聞いて、なのははむくれながら士をポカポカと殴り始めた。元々驚かそうと画策していた事が気に食わなかったようだ。
しかしそんな攻撃も気にせずに、五人の前に出る士。フォワード四人は別にいつもの事と思うのだが、今日来たばかりのギンガは、目を見開いて驚いていた。
ギンガからしてみれば、初対面―――否、過去に一度会ってはいるが、彼女が管理局に入ってからは初めてで、会わなかった間もか
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