第2章 反逆の少女たち
第15話 敗北の魔女
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「うぅ……がんばりますです……」
「ぐぎゅ !うきゅ!」
哀愁漂うトマト。
天?の言葉を聞くだけの技能?があるのだから何でも出来るさ!
〜迷宮≪地獄の口≫ 地底湖〜
ユーリと離れてしまったランス達はと言うと。
ネイから聞いたとおり、地底湖で鍵を捜索していた。だが、水の上、岩場部分は全部探し終えている為、もう鍵はこの地底湖にしかありえないだろう。
「……ないな」
「みつかりませんね」
ランスとシィルは必死に探す。衣服をぬらし、手探りに探す探す。
更に数分後。
「……此処にもないな」
「そうですね」
更に更に数十分後。
「えーい! そんな小さいもん見つかるか!」
ランスは流石に諦めてしまったようで、そう叫びつつシィルの頭をグリグリと捻り上げる。
「ひんひん……。痛いです。ランス様……」
「えぇい! ユーリのヤツもおらんし、使えんではないか! 下僕のくせに役に立たん! シィル! この湖の水を全て蒸発させろ」
「む、無理です〜……。私の魔法じゃそれは……」
「えぇい! 役立たず!」
「ひんひん……」
地底湖で響き渡る二人の声。
相も変わらず、ランスはシィルを虐めているようだ。
「だから、もうちょっと、優しくしてやれんのか……」
やれやれと言う感じの声が、後ろから聞こえてくる。シィルは直ぐに振り向き、ランスもイライラしつつも同じく振り返った。
「無事だったみたいだな。2人とも」
「ユーリさん!」
「馬鹿者!! さっきの水攻めの時もそうだし、今もそうだ! 役にたたんとは、下僕失格だぞ!」
「おお、それは丁度いいな。俺としては失格でいい。何度言ってもわからんみたいだからな」
「ええい! そんな事より、貴様も手伝え! 鍵を探すのだ。」
「はぁ……、ここで鍵見つけたら、『流石下僕だ』 とかいいそうだ」
ランスの言葉を聞きつつユーリはそうため息を吐いていた。ランスは、どかどかと、大股で歩きつつ上に上がった。どうやら、相当探し回っていたらしく本当は疲れてしまったんだろうとおもえる。
「シィルちゃんも休んでて良いよ。あの魔法も食らった上にずっと探していたんだろう?」
「いえ……、大丈夫ですよ。ですが、ここは結構広い湖です。ユーリさんお1人じゃ、大変なのでは……?」
シィルは心配そうにそう言うが、ユーリは一笑。
「ま、大丈夫だ。また、下僕とか言われるのは、嫌だがな」
実は慣れている……とも思うが、口には決して出さないようにしている。そして、ユーリは手に持っていた何かを地底湖にばら撒いた。すると……。
「ぬああ!! なんだ? なんなのだ!?」
突然、目の前が全
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