第2章 反逆の少女たち
第15話 敗北の魔女
[12/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
がやります。ランス様もユーリさんも戦いを終えたばかりなのですから……」
「うむ、その通りだ。オレ様の奴隷であるシィルはこの程度チョチョイのチョイと出来るだろうからな」
がはは、と笑いながらそう言うランス。
頼られている気がするシィルは、怖いがやる気が出たようで、ぐっと力を入れていた。
「やれやれ……」
その気概を損なう事もしたくない為、ユーリはその場をシィルに譲った。……何があっても、直ぐ動ける準備だけはして。だが、問題はその後だ。
「……確か、ネイの情報によればマリアは第一か第二のどちらかに必ずいると言っていたな。そこで、ランスの作戦は、この部屋に行き待ち伏せする。と言うものだな?」
「がはは。その通りだ。オレ様のスーパー待ち伏せ大作戦というわけだ!」
腰に手を当てながら、ゲラゲラ笑うランス。だが、1つ忘れてないだろうか?
この部屋の前の惨状を。
「……仕掛けといた罠の1つが綺麗さっぱり壊れてるんだぞ? それでも、ここに来るのか?」
「馬鹿め、マリアを見て無かったのか? あいつは超ド近眼だ。眼鏡をかけてても見えんだろ!」
「……見えないんなら、何のための眼鏡なんだよ」
苦言を呈するが、もうこれ以上言っても無駄だろう。それに、この部屋にあの第一の扉を開ける手立てがある可能性もあるから入る事も結構重要だと、ユーリは何も言わなかった。
「で、では開けます!」
シィルは、やや手に入る力を過剰に込ながらも扉少しづつ開けていった。
「大丈夫だ。……守ってやる。俺とランスがな」
「ふん! 馬鹿言え!」
ランスは決して認めそうに無いが、シィルを見捨てることもありえないだろう。シィルはその言葉に勇気を貰ったのか、まだ1割も開いてなかった扉を一気に開いた。
するとそこには……。
「ああっ!」
「………」
「ん??」
「なっ!!」
これは、本当に驚いた。
作戦ではこの部屋で待ち伏せる筈だったのだが……、扉の中にはマリアがいたのだから。
「げげげっ! なんでアンタ達がここに?」
「がははは! さすがはオレ様の強運だな? 見ろ! 待ち伏せするまでも無かったということだ!」
「はい! ランス様。とてもラッキーですね!」
「でも、どうやって中に……ん?」
ユーリはそう言いながら中を奥を見た。
そこには道が一本あり、奥は見えないがどうやらそこがさっきの第一研究室に繋がっているのでは?と想像が付いた。
「成程な。どちらかにいると言うのは、こう言う事か。直通の道があるんなら移動も簡単だ」
「う……、その通りなんだけど。なんか悔しい」
「だが、なぜ此処に? さっきの場所で良かったんじゃないか?」
「それはあんた達のせいよ! 第一研究
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ