第2章 反逆の少女たち
第14話 四魔女の一角:マリア・カスタード
[10/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「そうよ! そうね……簡単に説明するけど、魔法って言うのは才能ある人しか使えないでしょ? それに、高威力のものなら、それも一握りの才能ある人しか使えない。だから、魔法を使えない人は自身の意思に関係なく、戦士になったり 軍師になったりしてる。ぶっちゃけ、接近戦ばかりをしているのが今の現状。……で、もし 戦士にも魔法使いと同じだけの破壊力を持った遠距離の攻撃。つまりは後衛攻撃が出来るようになったとしたら……どう?」
「……十分に脅威だが、遠距離と言えば魔法だけでなく、弓、投擲等を使う者もいるんじゃないか?それに、遠距離技もあるし」
ランスは勢いに圧されてしまって、仰け反りそうになっていたが、ユーリはそう返していた。比較的、ランスの方へと行ったからだろうか?
それもあるだろうが、ただ、純粋に疑問に思ったようだ。自身にも遠距離の技があり、弓兵は各国に戦士に劣らず無数に存在するからだ。
……だが、ユーリの言葉を嘲笑うようにし、やれやれと腰に手を当てていた。
「ま、確かにそう言う例外もあるわ。……でも、わかる? 弓だって、力が必要よ? 射抜く力がなきゃ威力なんて上がらないし、それに必殺技にまで昇華する為にはやっぱり、限られた才能を持つ者のみって事になるでしょ? 結局は魔法と似たり寄ったりじゃない。私が言ってるのは、一部の人間じゃなく、全ての人間。才能も努力も一切必要しなく、誰にでも使える遠距離攻撃手段。それを可能とする新兵器を開発してるのよ!」
“ばんっ!”と、研究室の白板を叩きそう言う。
まるで、出来の悪い生徒に教えている先生のようだ。
「努力を必要としない……か。だが、それはやや傲慢なんじゃないか? 怠惰をむさぼれば、当然鈍るものだ。なのにそれとは……俄かには信じがたいな。修練をしてきた者としては」
「ふふふ、まっ、そうよね? でもっ! これは、無茶を可能にする! 不可能って壁をぶっ潰す!! 私はそういった研究をしてるって言ってるのよ! で、これが完成したら……うふふふっ!」
光っていた顔から、燃えている顔へと変わっていた。バックに炎が燃え上がっているのも見てわかる。……精神力で、イメージを具現化するのは大したものだ。
最近どこかで見た気がするが、気にしないでおこう……。
「ふん。このオレ様が最強なのは決まりだが、そこまで言うのなら見たくはなるな。どういったものなのか、オレ様に見せてみろ。その兵器とやらを」
「それが、残念。まだ秘密なの。だって、完成してないし。詳しい質問も、まだ駄目よ。私が欲しいのは弟子なんかじゃなく、手伝ってくれる人手、助手なんだからね」
「んん? 何のことだ! このオレ様を助手扱いとは無礼だな!」
ランスは、少女に助手と言われてプライドに障ったようだ。
この男も
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ