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ランス 〜another story〜
第2章 反逆の少女たち
第14話 四魔女の一角:マリア・カスタード
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りあえず更に数時間休憩をとった後、迷宮の探索へと戻っていった。当然、ヤッてた事で金を盗ろうとしたランスだったが、聞いてない。の一点だけを貫き、払わなかった。
 ……当然だ。

「やれやれ……ん?」

 ユーリは、道の先の通路に違和感を持っていた。
 迷宮は全体的に人工的に作られたものではなく、自然のそのもので構成されているものだが、妙に作為的なものを感じるのだ。

「がははは!! 待ってろよー! オレ様がお仕置きしてやるからな!」
「ら、ランス様っ! 足が速いですっ!」

 ランス達は、異に返した様子は無く、そのままずんずんと進んでいく…。慎重と言う言葉を知らんのか?そこには何かあるぞ、と脳内で考え言葉にしようとしたが……、直ぐに≪それ≫は発動していた。

「む?」
「な、なんでしょうか」

 突然、地面が揺れ始めたのだ。そして、それに同調するように。

「ら、ランス様! か、壁が!!」
「ぬぁぁぁぁ!!! 今度は何だというのだ!!!」
「だから、トラップだよ! ちょっとは慎重になれっての!!」

 ユーリは、ランス達に迫り壁を見てツッコミつつも行動に移した。壁を全て破壊するか?と一瞬考えたが反動で、崩れたりしたら本末転倒だ。

「……ちっ!」

 ランスは必死に壁を支えているが、このトラップの方がランスのパワーより強力のようだ。ユーリも加われば、突破口が開けるかもしれないと、飛び込んだが。
 その行為は杞憂と終わる。

「む……。止まったぞ! がはは!! オレ様のスーパーレジストパワーがこの窮地を救ったようだな!?」
「は、はぅぅ……助かりましたぁ……」

 ランスは、突然止まった壁を見て笑いを上げていた。
 正直……後10秒程遅けかったら危なかったと思える。なのに、ここまで言えるのは流石としかいえないが。

「違うだろ、機械仕掛けの作動音が聞こえてきた。……この近くで誰かが操作しているようだ」

 ユーリはあたりを視渡したら、通路の傍にある部屋が突然開いた。

「そうよ。危ない所でしたね。ごめんなさい。さっきの部屋の罠は、モンスター撃退用に用意したものなの。本当にごめんなさいね。怪我はありませんか?」

 青く長い髪の女性が部屋から出てきたのだ。

「うむ。大変な目にあったのだが、可愛いから許す! がははは!!」
「変な人ね。でも無事そうでよかったわよ」

 慌てている様子だったが、ランスの様子を見て安心したようだ。そのまま 慌てて部屋へと引っ込んでいった。

「……ランス、さっきの子だが」
「うむ! 美少女だな? オレ様の為にここに来てくれたんだろう、オレ様のご褒美と言うヤツだ!」
「んな分けないだろ。……あの写真の姿は少女だが、似てないか?」
「なに
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