第2章 反逆の少女たち
第14話 四魔女の一角:マリア・カスタード
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その後、モンスターにまた遭遇し、合計で数時間戦いが続いた。懐中時計を確認し、時刻は深夜を指している。
「時間も時間だ。この辺りでキャンプを張らないか?」
「む! 馬鹿者! 誰が好き好んで男と一緒にキャンプしなきゃならんのだ!」
「誰が『一緒に』っていったか馬鹿! 俺だって、んなのは ゴメンだ!」
とりあえず、モンスター達もいない安全地帯だと言う事は確認し、キャンプを其々ではっていた。
勿論、その道具はユーリの……じゃなく、今回はシィルついてきているから、ちゃんと準備は万端である。勿論ランスとシィル。ユーリは別々にでだ。
……当然だ。
「……」
ユーリは身体を横にして考える。
この迷宮を作ったのは、彼女達。この場所で出会えれば間違いないと判断できる。
だが、なぜ≪彼女≫がこんな事をするのだろうか。
ユーリは必死に思い出していた。
過去の記憶を。
『……ーっ! ゆーっ! わ……をお………くなっ!』
少しづつ……少しづつだが、思い出す。記憶の扉を開ける鍵を、探す。あける。
『ふふ……、とって……仲良……よね』
『……来、たの……みだ』
『……あり……とう……わた……を、助……くれ……』
必死に思い出そうとするが、どうしても、思い出すことが出来ない。まるで、記憶を虫に食い荒らされたように、穴だらけになってしまっているのだ。
「だめ……か」
ユーリは、もう考えるのをやめた。
写真を何度も眺めて思い出そうとするんだけど、どうしても断片的にしか思い出すことが出来ない。……その声は、覚えているんだけれど。
「もう、考えても仕方ないな。……ここで判ればいいんだがな」
そう呟くユーリ。《彼女》に会う事さえ出来れば。
「……それに、アスマーゼさん達の事も気になるしな」
ユーリがまた会いたいと思ってる人たちの1人が、魔想夫妻の事だから。そう考えているときだった。
「あぁっ……! ら、ランスさまっ! や、やめてください、こんな所でっ……、と、となりにユーリさんもいるのにっ!」
「がはは! オレ様がヤリたいのだ! エロボイスは、特別サービスとして、明日金を請求してやろう! がはは!! よーし、いくぜ!! 秒間300回ピストン!」
「あ、あんっ!!」
「イクぞーーっ!! シィル〜〜!!」
「あぁぁぁぁっ………」
外は、迷宮。
周囲は石の壁に囲まれている為、音が反射して随分響き渡る。
「……、なんで 頼んでも無し、聞いただけで金とられにゃならん」
ユーリは、やれやれと、苦笑いをしていた。全くお盛んな事だ。休憩と言う意味をわかっているのだろうか……。体力を持っていかれるのに。
その後、と
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