第2章 反逆の少女たち
第14話 四魔女の一角:マリア・カスタード
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が!」
「……それより、フィールの指輪。知ってるよな?どこにあるんだ?」
「1つは私が持ってるわよ。ほら」
ランスの言葉には反抗を示したが、ユーリやシィルの言葉には素直に聞く娘であったが、それよりも簡単に指輪を見せたことに動揺を隠せられなかった。確かに翳した指には青い光りを放っている指輪が填められていたからだ。
「(……確かに、強大な、力を感じるな。……だが、何処か禍々しい気配もする。なんだ?これは……)」
「ああ、成程。この指輪が目的ってわけなの。……悪いけど、渡せないわよ?」
「がははは! そう言って引き下がるわけあるか! お仕置きだ! とーーー!」
ランスはもう我慢できない!と言わんばかりにマリアに飛び掛った。
まだ、考え纏めている最中だったユーリを置いといて。
そして、ユーリがそれに気づいた時にはもう遅い。
指輪が更に輝きを増した。それと同様にマリアの魔力も上昇していくのがわかる。さっきまでは感じられなかったのに、肌で感じられる程の魔力だ。
「助けておいてアレだけど、悪いけど死んでもらうわね」
突如現れたのは荒れ狂う荒波の様な水柱。それも、レベル的には中級のもの。初級であれば、問題ないとしていたが……よもやこれ程とは思っていなかった。
「なな! これは中級魔法です!」
「迫激水!!」
「……不味いな。煉ごッ(早い!!)」
水の柱が滝となり、3人に襲い掛かる。場所も最悪。洞窟の中の部屋と言う閉ざされた場所での巨大な水柱。逃げ場は最初から無く、驚きの為、初動の動きが向こうに分があった為、防ぎきる事が出来なかった。
「うがぁぁ!! 水ぅぅぅ!?!?」
「きゃあああっ!!!」
「むぅっ!!」
激流に飲み込まれてしまった為、なす術も無く部屋の外にまで押し流されてしまった。水浸しの部屋を掃除しつつマリアはため息をする。
「はぁ……部屋はメチャクチャだし、時間は無駄になるし……。……敵以外で誰か手伝ってくれないかなぁ。こうなったら、弟子にしてもいいから」
せっせと片づけをして、また研究に戻っていった。
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