第2章 反逆の少女たち
第14話 四魔女の一角:マリア・カスタード
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シィルを連れているから、自分を下と見られるのに我慢できないようだ。
「あ……聞いてなかったか?」
ユーリもスムーズに話しに加わってきたから、てっきり初めの言葉を聞いていなかったようだ。
「……あれ? 助手希望じゃないって事? だったら、なんなの? アンタ達」
「……こちらとしても、質問をしたいな。勿論兵器の事じゃない。……君の名は?」
「おいコラ! 誰に断ってナンパをしている!」
「私? 私はマリア・カスタードだけど?」
「おい! オレ様を無視するんじゃない……ん? マリア?」
「あ……」
ランスは漸く、名に気づきシィルも一瞬固まる。
マリアもその表情を見て、単なる人間じゃない事に気がつく。そもそも、この場所は危険なのは当然、普通の人じゃまずこの場所までたどり着けない筈なのだ。
「……ひょっとして、敵なの?」
「ああ! その通りだ! オレ様他奴隷・下僕は住人達から依頼されて四魔女を退治しに来たのだ!」
ランスはずばーーーんっ!っと指を指すが、奴隷と言う言葉は、もう軽くスルーをするユーリ。
「……前の方は置いといて、お前達を捕らえに来たのは本当だ。本当に君が町をあんな風にしたのなら、な」
「ふーん。……ご苦労様です。えっと、四魔女?でしたっけ? 私は違いますよー。彼女達ならもっと奥です。どうぞ、私は忙しいので、お引取りください」
「うむ。そうだったのか。それは仕方ない……って、わけあるか! 今、名前名乗っただろうが!」
「マリア・カスタード。違いないな。それでも否定するのなら、町までご同行願うが?」
「……ふん。誤魔化しが効かなかったか」
誤魔化せると思っていたのかいなかったのか……、案外図太い神経の持ち主か。……マリアは苦言を呈す。ランスはあわや、引っかかりそうになっていたが、踏みとどまっていた。
「全く、私は忙しいって言ってるのに。邪魔だから早く出てってください。さもないと、警備のハニーたちや、グリーンハニー。ダブルハニー達を呼ぶわよ?」
「がはは! 割れ物をいくら呼んでもオレ様の敵では無いわ!」
「と言うか、何故ハニー?」
「ハニーに拘りでもあるのですか?」
「いや、なんかあのコ達から寄ってきてね。別に拘っているわけでもないわよ」
ハニーが寄ってきたと言う言葉を聞いて、納得する所はある。
なぜなら、ハニー種はメガネっ娘が好きと言うのは冒険者の間ではかなり有名な話だ。まぁ、ランスの言うとおり、割れれば直ぐに死ぬ連中を呼んだところで大した問題でもないのだ。
「さあ! 観念してオレ様にお仕置きされろ!」
「誰
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