第2章 反逆の少女たち
第13話 彷徨える親心
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言う事実。そして、この場の異質な魔法陣。全てが禍々しく感じてしまうのだ。
それは、自分自身が魔法使いであるからこそ、感じてしまうのかもしれない。そして、その直後“ペシーンッ!”と言う乾いた音が部屋に響き渡った。
直後にシィルが悲鳴を上げる。
「ひゃ、ひゃああああっ!!」
「がはは! ただ尻を叩かれたくらいで情けないな。がはははは!!」
「何遊んでんだよ……。真面目にやれ。ランス」
ユーリは、周囲を調べていた為、2人の会話には気がつかなかったが、乾いた音、ランスがシィルを叩いた音には気づいた為、苦言を言っていた。そして、ランス達の方を見て見ると……、シィルがペタリと座り込んでしまい、下着も見えている。そして、ランスの目。…何度も見ているが、どうやら、ランスはスイッチが入ってしまったようだ。
「ひんひん。ひ、ひどいですよぉ……ランス様ぁ……」
「がはは! よし、ここでヤるぞ!シィル。ここでなら、色んな虐めプレイを楽しめる」
「ええっ! いえ……この場所は怖いので、せめて場所を……ぁんっ!」
「はぁ……、相変わらず、お盛んなことで」
ランスは早速シィルの胸を弄りだした。
シィルは、怖いようだが羞恥の方が勝った様で、頬を赤く染めていた。
「生き埋めになってもしらんぞ」
「馬鹿者! おい、ユーリ! 貴様は外に出ておらんか! ガキにはまだ早い!」
「ガキ言うな! お前のほうがガキだろっ!」
シィルを虐めつつ、ユーリとケンカするランス。そして、シィルはランスの手で感じてしまっており、場の空気をまるで忘れてしまっていたようだった。その時だ。
「……こらこら、ここは学び舎。神聖な屋敷だぞ? 不埒な行為をするんじゃない。そこの男も、煽ってケンカするんじゃなくもっと止めないか」
突然現れた青白い光。
そこから声が聞こえ2人に苦言を言っていたのだ。
「な、なんだぁ!? 亡霊がマジで出たと言うのか?」
「ひ、ひぃっ! ら、ランス様っ!」
「……ランス、シィルちゃん。そこを離れろ。今すぐだ。……何かいるぞ」
ユーリは鞘に手を掛け、抜刀の構えを取った。
初速においては、自身がある技であり、相手がどんな攻撃をしてきても 合わせられる技であるから、奇襲も通用しない。が、それは勿論相手の技量の高さに影響するものでもあるし、集中力にも左右される。
ましてや、アストラル系モンスターには物理攻撃は通用しにくいと言う点も考えての警戒だった。
「私は亡霊ではない。……怯える必要も、警戒も必要はない。私こそが、この屋敷の主であり、この町の守護者であるラギシスだ……」
「っ……!!!」
「何だと!??」
「や、やっぱり、オバケですぅ……、嫌な感じがしてたんですよ〜」
シ
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