第2章 反逆の少女たち
第13話 彷徨える親心
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う、大きな剣をぐっと上に上げて高らかにそう言っていた。
〜カスタムの町 ラギシス邸跡〜
そして、ランス達一行は目的地へ向かい、そこに到着した。
「こ、これは……」
その場所を見た瞬間、シィルは唖然としていた。
なぜなら、ここはもう家とは言えず、戦闘の激しさがその家を見ただけで判るのだ。……物語っているのだ。所々の支柱が崩れ落ちていて、この沈没で崩壊しなかったのが不思議なくらいだった。
「……成程な、ここまでの破壊をしたとなれば、その少女達の力の具合がわかるといったものだ」
ユーリもその残骸を見てそう呟く。そして、柱の一つを手で触った。綺麗な円を描く後。ヒビが入っているわけでもなく、まるで 丸い型で、柱を抜いた。と言うイメージに近い。
無駄な破壊を一切せず 一点に集中、凝縮された恐るべき力。それが、連なって出来ている事から、恐らくは光線状の力を出したと言う事だ。そして、これを受けてしまえば人間であればどうなってしまうのかも……。
「成る程、白色破壊光線……か。」
傷跡と、そして僅かだが、光の波動の気配がしていた。……魔力の残り香を仄かに感じるのだ。
「白色って……、それは」
「ああ、魔法Lv2の技能が必要な力だな。……随分と厄介な魔女だ」
シィルは、驚きつつユーリを見て、ユーリも頷いた。
技能Lv2と言う事は、魔法に関しては天才である事、マスタークラスの力である。
「ふん! そんなもんたいした事ないわ! と言うか、このまま探索をしてて生き埋めになったら洒落にならんぞ! とっとと、探索したら切り上げるぞ!」
横で聞いていたランスは、興味はさほど無い様子で、そう言っていた。
……自分より強いとか、強力なものなど、存在しないと言うのがこの男の持論だからだ。基本的に、魔法を避けることは出来ない為、これだけの高威力の魔法を使えると言うことは頭に入れておかなければならないだろう。
ランスは置いといて。
「はいはい」
「わ、わかりました」
ユーリはいつも通りに、簡潔に調べており、シィルはまだ、驚きを隠せないでいるようだった。
そして、一番奥の部屋へと脚を踏み入れる。
その場所は床に巨大な魔法陣が刻まれており、これまでの部屋とどこかが違うと直感した。空気からして、違うのだ。
「ら、ランス様……、この場所、なんだか怖いです。……変な気配みたいなのを感じませんか?」
「む? シィル。貴様亡霊がいるとでも言いたいのか? がはは。バカが。ビビリすぎだ。オレ様の奴隷が情けない顔をするんじゃない」
「は、はぃ……」
シィルは、身体を震わせていた。
廃墟だと言う事、そしてLv2級の力の魔法が放たれたと
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