二十五章
甲斐・躑躅ヶ崎館からの旅路×坂本城での軍議内容
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甲斐・躑躅ヶ崎館で、ソレスタルビーイング総司令官である織斑一真の命により、桜花・結衣・沙紀の三名が一真隊お頭代行として命令されてから出発をした一真隊。信州の山々を望みながら一路は西へと進んでいた。
今回は上空からの監視を桜花にしてから、残りの二名が地上からの定期通信により現在黒鮫隊が戦闘開始後今どこにいるのかを報告していた。川を渡り、峠を越えて一路を西へと進んで行くが、夜となってはいるけど京では戦闘中断している。
『現在甲斐を出発し、中山道をひたすらに西進。途中、美濃・岐阜城で一泊してからそのまま中山道を通って観音寺城までのようです』
『なるほど。こちらにとっては、予測通りとなっている様子だな。連合軍の他、武器弾薬を運ぶ小荷駄隊が前線の集積地に向けて出発したようだな』
『はい。中山道はこちらとしては驚愕する程ではありませんが、とても混雑しており一真隊の横を小荷駄隊が追い抜いて行く事が何回かありました。なのでそれぐらいの速度で全軍が動いている様子です。まあ一真隊はのんびりしていますがね』
結衣と沙紀は、通信機で手を置いておりその間は一真隊にとっては頭である俺との定時通信をしているので静かにしてもらった。やがて手を離したので、詩乃や雫が先程まで話していた内容を聞いて結衣らが聞いていた。
「観音寺城を出てから・・・・このまますぐに洛内でしたっけ?」
「結衣さんも沙紀さんも先程定時通信をしている間に、壬月様の使番が来て坂本に寄ると言っておりました」
「そうなのでしたか。ところで坂本城というのは、どの辺りなのでしょうか?」
「坂本城は、琵琶湖南湖の西側に位置する洛内を望むには丁度良い場所に建てられたお城ですよ。結衣さん」
滋賀県の琵琶湖南湖でしたか、まあそこからもっと直進すると黒鮫隊が配置していると聞いています。昨日は大量の鬼がこちらに来ては、試運転だと言っては愛紗さん達奥方衆の武闘派の御方達が槍やら鎌と剣で屠っていたと聞きますね。
「そこそこの広さもありますし、上洛前に最後の準備をするには良い場所ですよ」
「説明ありがとうございます、ひよ。ですが坂本よりも最前線では、既に鬼の群れがやってきては奥方衆が刈り取っていると言ってましたね」
「東山道を北上後、琵琶湖をグルッと回って大原口から攻める中入り組と、しっかりと足並みを揃える必要がありますからね。にしても、一真様達は今どのぐらい強化体の鬼を倒しているのでしょうか?」
「洛内には大勢の鬼がいたそうですが、遠距離からの狙撃により出来る限りの強化体を倒していると隊長からの報告にあります。まあ私達が到着後にいるのは、ほとんどが
足軽や武将らが倒せる鬼だと思いますよ」
「これだけの規模の軍隊を、手足のように動かす指揮するのは至難の業。し
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