二十五章
甲斐・躑躅ヶ崎館からの旅路×坂本城での軍議内容
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かも別働隊と足並みを揃えなくてはならないと言うのですから・・・・腕の見せ所ですわね。ハニーだったら、これぐらいの規模を簡単に手足のように動かすと仰ると思いますわ」
「でも一真隊、皆からだいぶ遅れてるの」
「それに関しては、隊長から指示ですので」
まあ遅れているのは確かなのですが、時間稼ぎをしなければならないという指令もありました。煌めく髪を靡かせて行軍しています、隊長の妾に目をやった。
「ん?どうした沙紀?さては余に見惚れておったのか?」
「いくら同性同士であっても、それ程ではありませんよ。集合時間に遅刻したのは事実ですけど、それだけで泰然自若としていられますね」
「この季節特有の暑くもあり、涼しくもある。そんな気怠い朝の一時に、ちょっと蓐との別れを惜しんでおっただけではないか」
「別れを惜しむと仰いましても、昨日の夜は随分と夜更かしをしていましたではないですかね。一葉様」
「・・・・てへっ♪『パシイィィィィィィィィイン!』いったーーーーー・・・・この痛みは主様か!?」
何か知らんが、トレミー3番艦にて通信で聞いていたらむかついたのでハリセンで一葉の頭を叩いてみせた。すると叩かれる理由に関してを幽が言っていた。公方ともあろう御方が朝寝坊をするなどと言っていたが、梅も幽が遅れていたらしい。
「・・・・てへっ♪『パシイィィィィィィィィイン!』いったーーーーー・・・・これが一真様のハリセンによる痛みでござるか。それがしも体験して改めて畏怖しました
ぞ」
「んもー、この二人はなのー。一真にとって大切な大切な戦になるんだから、朝寝坊はメーッなの!それにしても一真は良い所で、ツッコミもするのー!えへへー」
「いたたた、すまぬ・・・・以後気を付けよう。主様のハリセンにはもう喰らいたくないからのう」
「まだジーンとしますが、右に同じで」
鞠が良い事を言ったので、鞠にはハリセンじゃなくて空間から腕だけを出したかに見えたら、手で鞠の頭を撫でていたのだった。それを見た梅達は羨ましがっていたので、一葉と幽以外の者らに頭を撫でてやった。
「・・・・一真様の褒美をもらった事ですし、一真隊が遅れている現状も理解出来た事なのでそろそろ進軍速度を上げましょうか」
「一真様からのちょっとした褒美ではありましたが、ハリセンよりかはマシでしょうしね。坂本城では最後の軍議となるでしょうが、そちらで合流なのですか?沙紀さん」
「隊長は船で指揮を取っていますが、恐らく到着次第だと思います」
「ハニーの褒美をもう少し堪能したかったですが、まあいいですわ。それよりも腕が鳴りますが、八咫烏隊のお二人もしっかりと功名を稼ぐのですよ?」
「はーい♪って言っても、雀達は後ろから黒鮫隊と一緒に鉄砲を撃つ
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