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骨斧式・コラボ達と、幕間達の放置場所
交節・相対する狩人と魔刃・前
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「え〜……?」
「……変な人だね」


 嘘偽りなく、立って寝る+歩いて寝る+喰って寝る+行き成り寝る+数秒と経たずに寝る―――という大胆コンボをやり遂げた男は、気にぶつかって反っくり返っても起きず、焼き(モドキ)も放さない。

 最早笑いなどまるで起きず、皆微妙な表情のまま、男性プレイヤーから遠ざかっていった。


 ライトと、何時の間にか戻って来ていたミザールももまた、彼らから視線を外すと、微妙な心持になった気持ちに活を入れる為、大きく深呼吸をする。
 そして観客らに背を向け、未だ出場者の組み合わせを見ている主催者達へと、期待を込めた顔を向けるのだった。















『さあ、いよいよ皆さまお待ちかね! 突発的 “デュエルトーナメント” の開催だあっ!』

「「「うおおおおおおっ!!」」」


 辺りから大きな歓声が上がり、行き成り開催告知されたとはいえ、プレイヤー達がこのイベントを楽しみにしていたか、そしてどれだけ娯楽が少ないかが窺える。

 その声の中、ライトは少しばかり緊張していた。
 何せデュエルは普通個人個人でやったり、最多でも見知った者達に囲まれて勝敗を決めるもの。見世物状態は仕方無いとはいえ、こんな大観衆の中で戦うなど、普通は緊張する。


「うぅ……何かブルって来たぜ」
「まあ、緊張する気持ちは分からなくもないけど」
「え? お前もなの?」
「当たり前だよ、慣れてるって訳じゃないし」


 そんな二人のやり取りは、周りの客らの高揚感に呑み込まれていく。

 大音量で喜びの声が返ってきたことに満足げに頷き、司会者らしきファンキーな恰好の男は、手の項を前に向けて腕を伸ばし、メガホンの様な謎アイテムを強く握った。


『ではルールを説明するぜ! 参加者20名で二人づつ戦って貰い、勝った物が先に進めるのは言うまでもないこと!
今大会では決勝は “半減決着モードで、他の全試合は “初撃決着モード” で行われる! その他ルールは何時ものデュエルと同様だ!』


 詳しく戦闘方法まで分けられている事に、ライトは少々感心すると同時、このデュエルトーナメントが、結構前から計画されていたものだと言う事も、普通に理解した。

 心の清涼剤が少ないこのアインクラッドなのだから、我慢しきれずこういった催しを思いつくだけでなく、即座に準備や実行へと移してしまうのものも、ある意味では当然かもしれない。

 久々に生死関係無く剣を触れると、ライトは緊張からだけでなく、高揚感からも武者震るいする。


『それじゃあ、抽選結果を発表するぜ! 出場選手は注目っ!』



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