マブラヴ
1074話
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る。
『向こうの戦力は、こちらもブリーフィングルームで確認した通りだ。戦術機、ガン・ルゥ、リニアガン・タンクといった風に、こちらの平均的な戦力を揃えているものと思われる』
『分かっている。シャドウミラーにしてみれば、その程度の戦力はどうという事もなく対処出来る。そちらの方が大丈夫か?』
『問題はない……とは言えないだろうが、それでもテロリスト共を放置しておく訳にもいかないだろう。それに、戦術機は3次元的な機動を取れる』
現在のこの世界の量産機の中で最大の攻撃力を誇っているのは、リニアガン・タンクだ。
突撃級の装甲殻すら貫通する威力を発揮するリニアガンだが、勿論欠点もある。
それは、結局のところ戦車でしかないという事。
BETAであれば、母艦級を除いて地上を移動するしかない。つまり、戦車にとっては攻撃出来ない相手ではない。
だが、戦術機は3次元的な機動……立体的な機動を取る事が出来る以上、リニアガン・タンクを相手にしてもそうそうダメージを受ける事はない。
勿論それで完全に安全という訳がないのは、SEED世界でザフトを相手にリニアガン・タンクがそれなりに対抗出来たので明らかだろう。だが、地上を進むだけしかないBETAに比べれば余程マシだ。
そして、シャドウミラーの機体はイルメヤのような例外を除いて基本的に空中の移動がデフォになっている。
その辺を考えれば、こっちがどうこうされる事はないだろう。
シャドウミラーのメンバーである以上、その程度の腕があると信じてもおかしくはない筈だ。
『ではお互いに自分達の出来る範囲で頑張るとしよう。そちらの健闘を祈る』
『うむ。お互いに出来る範囲でな』
その言葉を最後に通信が切れ、アメリカ軍の輸送機が俺達から離れていく。
いや、正確には俺達の方が離れて行くというべきか。
『各自、そういう訳だ。……長瀬、分かっているな?』
シャドウミラー用の通信と、外部スピーカーに同時に流れる声。
それを聞いた長瀬が、格納庫で手を振っているのが見える。
『では……そろそろ出撃だ』
コーネリアの言葉と共に、格納庫のハッチが開いていき……長瀬を含めて格納庫にいたメンバーは次々に輸送機から飛び出していく。
こうして、いよいよ恭順派の本拠地に対する襲撃が始まるのだった。
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