マブラヴ
1074話
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感じのコーネリアの言葉に、俺もまた頷く。
「戦力的には圧倒している筈の俺達の担当地域が、戦場の外れだしな。向こうとしてはこっちに手柄を立てて欲しくない……いや、今回の件にはあまり関わって欲しくないってのが正直なところなんだろう」
「だろうな。もっとも、私達が横槍を入れた立場である以上はあまり無理も言えない」
「結局は向こうの思い通り……と思っているんだろうがな」
チラリと視線を長瀬の方へと向けると、笑みを浮かべて頷く。
「任せるでござるよ」
「頼りにしている。……そう言えば、今更だが高校を卒業した以上はもう忍ばない忍びじゃなくなったのか?」
「にん!?」
俺の言葉が色々と衝撃的だったのか、長瀬の口から驚きの声が漏れる。
まぁ、忍者ではござらんよ? とか言ってた割には、思い切り忍ばない忍びだったからな。今はどうなのか知らないが、それでも本人的には黒歴史的な経験なのだろう。
「そ、それはでござるな……」
何かを言おうとしたら長瀬だったが、その前に輸送機のパイロットをやっている量産型Wが口を開く。
「コーネリア隊長、アメリカ軍からの連絡です。そろそろ戦域予定地域に入るので、戦闘準備をしておくようにと」
「分かった、すぐに用意すると伝えろ」
「了解」
短く言葉を返すコーネリアだが、量産型Wが今回俺ではなくコーネリアに話し掛けているのは、純粋に俺が10歳の姿になっているからだ。
当然今の俺の姿でアクセルと呼ばせる訳にはいかない以上、その辺を前もって量産型Wにも言い含めてある。
この辺が通常の兵士と違って量産型Wの便利なところなのだが、幾ら量産型Wが俺をアクセルだと認識していても、人型の機械に近い存在である以上は俺をアクセルと言い間違える事はない。
「さて、そういう訳だ。長瀬、俺達が出撃する為に輸送機から出撃したら、そっちも外に出て恭順派の本拠地と思われる場所に向かってくれ」
「……多少釈然としないものを感じるでござるが、分かったでござるよ。中の2人も暇をしているでござろうし」
そう告げながら格納庫の方へと向かう長瀬。
……そう言えば、夏美と小太郎は長瀬のアーティファクトの中で妙な真似をしていないだろうな?
いや、あの2人に限ってその辺の心配はないか。
夏美が肉食系になったら、それはそれで面白そうな気はするが。
「なら、行こうか。この世界における、私達の宿縁を片付けるとしよう」
コーネリアの言葉に俺と長瀬は頷き、量産型Wは黙って俺達の後を付いてくる。
「機体状況、確認。システムチェック……オールOK、と」
コックピットの中で機体状況の確認をしていく。
ちなみに、俺が乗っている機体は当然ニーズヘッグではない。あの機体は
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