伏魔殿
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「レオンは何番?」
「7番」
レオンは自分の引いた棒に映る数字を俺に見せる。でもレオンは別段気にした様子もなく平然としながらチョコバナナを食われる。なんかここまで何があっても動じないと逆にかっこいい気がしてくるから不思議だ。
「エルザさん!!一番でした」
「そうか」
俺が引いてきたくじを見せるとエルザさんはため息まじりにそう言う。あれ?俺一番いいくじ引いてきたんだけど・・・
「この競技、くじ運で全ての勝敗がつくと思っていたが・・・」
「くじ運で!?い・・・いやどうでしょう?戦う順番よりペース配分と状況判断の方が大切なゲームですよ」
マトー君はエルザさんの言葉にそう言う。他の競技参加者たちも同様な考えらしくエルザさんと俺の方を見る。
「いや・・・これはもはやゲームにならんな。いくぞシリル」
「は・・・はい!!」
神殿の入り口へと歩き出すエルザさん。俺は呼ばれたのでエルザさんの後ろにくっつくようについていく。
「え!?」
マトー君はエルザさんが何を言いたいのかわからず目を点にしている。
エルザさんは神殿の前の階段につくと立ち止まる。俺はその脇に並びエルザさんの顔を覗き込む。
「100体全て私たちが相手する。挑戦権は、100だ」
「「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」」
エルザさんのとんでもない選択に会場にいる全ての人間が驚きを隠せない。
「ハハハハハッ!!」
「クククククッ」
エルザさんの無謀すぎる選択にナツさんとグレイさんは楽しそうに笑っている。
「フフフッ」
その挑戦にエルザさんと共に挑む俺もあまりのも予想外の挑戦に楽しくなって笑みをこぼす。
「やれるだろ?シリル」
「はい!!絶対やってやりますよ!!」
こうして俺とエルザさんの無謀すぎる挑戦が幕を開ける。
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