暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
伏魔殿
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ローグさんがそう言う。

「いや、確率論と僕の古文書《アーカイプ》があればある程度の戦略が立つ」
「さすがだね、ヒビキ」

2人に対しヒビキさんがそう返し、イヴさんがヒビキさんを持ち上げる。

「モンスターのランクに関係なく撃破したモンスターの数でポイントが入ります。一度神殿に入ると挑戦を終えるまで成功させるまで退出はできません」
「神殿内でダウンしたらどうなるんだい?」
「今までの自チームの番に獲得した得点はそのままにその順番での撃破数は0としてリタイアになります」

カナさんの質問にマトー君がそう答える。

「どちらか1人でもダウンしたらそこでリタイアになっちゃうの?」
「その通りですカボ」

ミラさんとマトー君がそう言う。

「欲張りすぎても良くないってことか」
「おまけに常に2人とも無事な状態じゃないといけないなんて・・・」
「それに次の順番までの魔力の回復具合も計算に入れながら戦うから・・・」
「意外と難しそうだね」

リズリーさん、俺、ミラさん、カナさんがそう言う。

「こりゃあ俺出なきゃよかったかなぁ」
「?なんで?」

レオンが突然そんなことを言い出す。確かにレオンはのんびりしてるからこういう頭を使いながら戦う競技が苦手っぽい気もするけど。

「だって片方が倒されたらその時点でリタイアだろ?ジュラさんはともかく俺は弱いからなぁ・・・」
「どの口がそんなこといってんだよ・・・」

1日目のあんなハイレベルな魔法見たから言えるけどレオンはかなり強い気がする。なのに弱いからとかなんか嫌みに聞こえるわぁ・・・

「それでは順番を決めます。くじを引いてください」

そう言ったマトー君の手に8本の棒の入った箱が現れる。

「シリル、お前が引いてこい」
「?俺、くじ運そんなによくないですよ?」

なんたって7年前の魔法コンテストで最後を引いたからな。このゲームって順番がより早い方が有利な気がするから俺のくじ運に任せられると困るんだけど・・・

「案ずるな。その代わり、挑戦権の選択肢は私にくれ」
「了解です」

エルザさんは戦闘においての頭の回転はいいから挑戦権を考えてくれるのはありがたい。
とりあえず俺はくじで早い順番を引けるように祈っておこっと。
各チームの代表がくじをそれぞれ引く。引いた棒の先端に戦う順番の数字が映し出される。

「オオッ!!一番だ!!」

俺は自分の引いた棒に映る数字を見てそう言う。なんだ俺意外とくじ運いいぞ!!

「ラッキーだね!一番たくさん自分の順番が回ってくるよ!!私なんか8番だ」
「あらあら、カナらしいわね」

カナさんが8と映し出している棒を俺に見せながら苦笑いし、ミラさんはいつも通りの笑顔でそう言う。


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