伏魔殿
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レベルの数が表示される。Eクラスが40、Dクラスが30体、Cクラスが15体、Bクラスが10体、Aクラスが4体、Sクラスが1体となっている。
「ちなみに、Eクラスのモンスターがどのくらいの強さを持っているかといいますと!!」
魔水晶ビジョンが切り替わり、神殿内と思われる場所が映し出される。そこに黒い四つ足のモンスターがおり、それを見た観客たちは怯えながらビジョンを見る。
そのモンスターが目の前にある石像に体当たりすると、石像は一瞬で跡形もなく姿を消してしまう。
「こんなのやこんなのより強いのやらが100体渦巻いているのが『伏魔殿』ですカボ」
Eクラスのモンスターの破壊力に会場が静まり返る。
「なかなか派手な競技だな」
「昨日までが地味だったからな。これくらいした方が盛り上がるって判断なんだろ」
俺の意見にレオンがそう言う。
「モンスターはクラスが上がるごとに倍々に戦闘力ご上がると思ってください。Sクラスのモンスターは聖十大魔導が2人がかりで戦ったとしても倒せる保証はない強さになっていますカボ」
「む」
マトー君にそう言われジュラさんが少し不機嫌そうな声を出す。
「つまり、1人だと上位クラスのモンスターを倒せる見込みがないから2人での競技にしたってことかな?」
「そうですカボ。1人ではあまりにも危険ですからねぇ」
イヴさんとマトー君がそう言う。
「皆さんには順番に戦うモンスターの数を選択してもらいます。これを挑戦権といいます」
「挑戦権?」
「例えば3体を選択すると神殿内に3体のモンスターが出現します。選んだチームは2人で神殿に入ります。3体のモンスターを撃破するとそのチームのポイントに3点が入り、次の選手は残りの97体から挑戦権を選ぶことになります。これを繰り返し、モンスターの数が0!!または皆さんの魔力がなくなった時点で競技終了です」
マトー君が挑戦権についての説明を魔水晶ビジョンを見ながらしてくれる。
「数取りゲームみたいだね」
「そうです。一巡した時の状況判断も大切になってきます。しかし先ほど申し上げた通りモンスターにはランクがあります。これは挑戦権で1体を選んでも5体を選んでもランダムで出現する仕様になってます」
魔水晶ビジョンに5体選んだ時の例としてS、A、A、B、BというものとE、E、E、D、Dという2つの例が映し出される。
「つまりSクラスのモンスターとぶつからない戦略が必要ということだね」
マトー君の説明を受けてヒビキさんが髪をいじりながらそう言う。
「ランダムっていうなら、そんな戦略立てようもねぇがな」
「それもそうだね」
ヒビキさんの意見に対してオルガさんと
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