伏魔殿
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しいなぁ。
「この競技、俺に行かせてくれ」
レオンはあたしたちに面と向かってそう言う。
「でもあたしまだ何も出てないん―――」
「いいだろう」
「ちょっとリオン!!」
レオンは1日目のバトルパートで出てたから今日は譲ってもらおうかと思ったんだけど、あたしが言い切るよりも先にリオンがレオンの参加を許可してしまう。
「サンキュー、リオンくん」
「ならば行くぞ、レオン」
「はい」
ジュラさんとレオンはそう言って2人並んで闘技場へと降りていく。
「もうリオン!!あたしだって行きたかったのに!!」
「そう言うな、シェリア」
「今回だけは許してやれよ」
「オオーン」
リオン、ユウカ、トビーがそう言う。あれ?なんかレオンが出るべき理由でもあったのかな?
「もしかしてこの競技ってレオンが有利だったりするの?」
「さぁ?俺たちはまだ競技の内容は知らないからな」
「だったらなんで?」
あたしがリオンの顔を見上げるとリオンはあたしの頭に手を置く。
「レオンが今までに「―――させてくれ」なんて言ったことあったか?」
「ん〜?」
レオンと出会ってからの記憶を掘り起こしてみる。レオンはいつも受け身で自分の意見を言うときも必ず語尾に?をつけて決して自分の意見を押し通すようなことはない子だった・・・だけどさっきは「行かせてくれ」なんて珍しく自分の意思を押し通すような言葉を使った。
「なかったかな?」
「俺にも一度もそんなことを言った記憶がない。だが今回はそう言い切った。
これは俺の推測だが、レオンは今日出場しなければならない理由があるのかもしれん。それが吉と出るか凶と出るかはわからんがな」
レオンが出場しなけらばならない理由?仮にそうだとしたら、一体何が原因なのかな?
「この大魔闘演舞の観客たちの歓声か、誰か気になる奴でもいたのか、それともまた別の何かか・・・」
リオンも何が原因かはわからないみたい。その答えを知っているのは、きっと今のところレオンだけなんだろうな・・・
シリルside
『選手が出揃いました!!剣咬の虎からはオルガ&ルーファス!!
蛇姫の鱗からはジュラ&レオン!!
青い天馬からはヒビキ&イヴ!!
大鴉の尻尾からはオーブラ&ナルプディング!!
人魚の踵からはミリアーナ&リズリー!!
四つ首の仔犬からはノバーリ&セムス!!
妖精の尻尾Aからはエルザ&シリル!!
|妖精の尻尾《フェア
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