伏魔殿
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シリルside
『本日、三日目の競技を発表します!!』
チャパティさんが競技を発表するとこにギリギリで間に合った俺とウェンディはこっそりとルーシィさんたちの後ろから闘技場が見える位置まで移動する。
会場はいつも通り、競技が発表される前から大盛り上がりである。
『競技の名前は『伏魔殿』!!』
「パンデモニウム?」
「どういう意味ですか?」
競技名を聞いてなんという意味なのかわからなかった俺とウェンディはエルザさんたちに質問する。
「伏魔殿という意味だな」
「伏魔殿?」
「魔物が住んでいる神殿ってこと」
エルザさんとルーシィさんが俺たちの質問に答えてくれる。
「お化け屋敷でも出てくんのか?」
「んなわけねぇと思うけどなぁ」
ナツさんとグレイさんがそう言う。
「お化け・・・」
「うぁ・・・あたしそう言うの苦手・・・」
ウェンディとルーシィさんはお化けという単語に青ざめていた。
「そうか?私は別に気にしないが」
「エルザは特殊なのよ」
ルーシィさんの言う通りですね。エルザさんは逆に怖いものを見つける方が難しいような気がする。
「シリルは平気なの?」
「お前も幽霊とか言ったらビビりそうな気がしてたけど・・・」
「何の反応もないしな」
ウェンディ、ナツさん、グレイさんが俺の顔を見ながらそう言う。
「何言ってるんですか?3人とも忘れちゃったんですか?」
「「「「「?」」」」」
3人に加えてエルザさんとルーシィさんも俺が何を言いたいのかわからずに顔を覗き込む。
俺は妖精の尻尾の応援席にいる1人の少女・・・なのかな?を指さす。
「幽霊がすぐ近くにいるんだから今さら怖いわけないでしょう」
「そういえば・・・」
「いたな、幽霊・・・」
「あまりにも馴染んでて気付かなかったけど・・・」
「初代ってもう亡くなってたんですよね・・・」
俺のもっともな発言を聞いてナツさん、グレイさん、ルーシィさん、ウェンディが納得する。
『参加人数は各チーム2名です。選手を選んでください』
「2名?」
チャパティさんが今回の参加人数を発表したのだが、昨日一昨日と1人だけだったのに今日は2人も参加するのか。ここでもギルドの絆を見るってことなのかな?
「俺が出る!!夕べの続きやんなきゃ気がすまねぇ!!」
ナツさんが昨日の剣咬の虎の行いがいまだに許せないらしく気合いを入れながらそう言う。だけど・・・
「だから勝手に決めんなって!!つーかおめぇは昨日出たから今日は出れねぇんだよ!!」
「何!?」
大魔闘演舞のルール『2日連続で同じ選手が競技パー
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