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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico32大嵐の前の軽風
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れちゃった。
「デート!? 今、デートと言ったかい!? イリスが、ルシリオン君とデ、デー・・・なぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「はやてちゃん、怖いですぅ〜(涙)」
「す、すずか! ぼ、僕が護ってあげるからね・・・(怯)」
頭を抱えて悶絶するヴェロッサさんの様子にリインとジョン君が怯え始めた。うん、ちょっと怖いよね、私もそうだし。
――
無限の猟犬
(
ウンエントリヒ・ヤークト
)
――
ヴェロッサさんの周囲に魔力で出来た犬のようなモノが6頭くらい出現した。シャルちゃんから聴いてたヴェロッサさんのレアスキルだ。ていうか、「ヴェロッサさん!?」そんなワンちゃんズを出して一体何をしようと言うんですか。
「イリスとデート・・・イリスとデート・・・」
「アカン! 聞こえてへん!」
ヴェロッサさんのうめき声に釣られるようにワンちゃんズも低いうなり声を上げ始めた。頭の中でWARNINGのアラートが鳴り響く。はやてちゃんが「騎士カリムに連絡や!」って通信を繋げようとした時・・・
「何をやってますか、この子は!」
音も無く急に姿を現して、ヴェロッサさんを背負い投げした1人の女の人。背中から地面に打ちつけられちゃったヴェロッサさんは、ぐへぇ、って抜けた苦悶の声を漏らした。そのあまりにも速くて鮮やかな背負い投げに、「すごい、見えなかった・・・」フェイトちゃんが驚きを見せる。私も全く見えなかった。
「げほっ、けほっ、シャッハ!? どうしてここに!?」
「あなたが管理局側の査察としてここへ来ると知り、教会側の査察としてここを任されるはずだったパーシヴァル卿と交代させていただきました」
「んな!? 今朝までここの見回りはパーシヴァル君だって、本人から聴いていたのに! 謀ったね!」
「私が口止めさせていただきました。パーシヴァル卿もあなたのサボり癖には参っていましたから喜んで引き受けてくださいましたし。さっ。早くお仕事に戻って下さい」
「・・・くっ。今日のところはちゃんと仕事してあげるよ」
「毎日やりなさい!」
シャッハさんという女の人に叱られたヴェロッサさんはワンちゃんズを消した後、この場から走り去ってった。そして「では、私たちもこれで失礼します」フラメルちゃんと、「まったね〜」ルルスちゃんも、ヴェロッサさんを追って去って行った。
「まったく。優秀なクセにサボり癖があって困ったものです。コホン。お騒がして申し訳ありませんでした、はやてさん、騎士ヴィータ、リインさん。そしてお初にお目に掛かります。聖王教会のシスター、シャッハ・ヌエラと申します。どうぞシスターシャッハとお呼びください」
自己紹介を受ける。シャッハさん。聖王教会のシスターさんで、騎士カリムの補佐・護衛役、そしてヴェロッサ
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