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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico32大嵐の前の軽風
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好ましくないとされる可能性もあります。そういう理由で聖王教会や、管理局の査察官も見学客様に雑じっておられます。私たちはそんな彼らの案内役ですので・・・」

「ゆっくりと話していられないのさ〜」

フラメルちゃんとルルスちゃんがチラッと離れた方を見る。そこには見知った顔の知り合いが居た。すると向こうも私たちに気付いて「やあ!」手を振って、こちらに歩いて来た。

「ヴェロッサさん!」

ヴェロッサ・アコースさん。以前、シャルちゃんのお家に遊び行った際に、カリム・グラシアさんと一緒に紹介された。ヴェロッサさんと「こんにちはー♪」と挨拶を交わし終えると、「おや? 新入りかな?」ジョン君を見てニッコリ。

「はじめまして。時空管理局本局・内務調査部査察課所属、ヴェロッサ・アコースです」

握手をジョン君に求めるヴェロッサさん。ジョン君は最初にすずかちゃんを見ると、「大丈夫だよ。ヴェロッサさんは」ってすずかちゃんは微笑み返し。すると少し体を引いてたジョン君は小さく頷いて、「ジョン・ドゥ」自己紹介を返しながら握手に応じた。

「ジョン・ドゥ・・・。あぁ、君が例の・・・」

普段のジョン君とは違って人見知りな感じ。そう。今のジョン君は以前の、出会って間もない頃のジョン君だ。ヴェロッサさんはそんなジョン君に「あー、ひょっとして警戒されてるかな?」って苦笑した。

「普段はちと生意気なガキなんだぜ、ヴェロッサ」

「へぇ。いきなり知らない僕という存在が、人見知りのような真似をさせてるわけか。それは悪いことをしてるかな。それじゃあ僕は仕事に戻るよ。でも、その前に・・・」

ヴェロッサさんが辺りをキョロキョロ見回して、「イリスは一緒じゃないのかい?」そう訊いてきた。今の私ならその言葉の意味が解る。ヴェロッサさんはシャルちゃんに逢いたい。何故か。それは好きだから。シャルちゃんやはやてちゃん、そしてルシル君の関係を見てたら、これまで鈍かった私も解るようになってきた。

(さて、どう言って誤魔化そう)

シャルちゃんとルシル君がデートをしてるなんて知ったら、ヴェロッサさんどうなっちゃうか不安だし。私はすずかちゃん達とアイコンタクト。デートのことは言わない、そう決めようとした。だけど・・・

「あ、シャルさんならルシル君とデート中ですよ♪」

「「「「あ」」」」

「あら、まぁ・・・」

私とすずかちゃんとフェイトちゃんとはやてちゃんは絶句。ベッキーちゃんは右手を頬に添えて困惑。続けて「ついさっきまで盗み見してた。良い雰囲気だった」ジョン君がそう言うと、「な、なな・・なな・・!」ヴェロッサさんはよっぽどショックだったのかフラついて、「お似合い、かぁ〜・・・」はやてちゃんも大きな溜息を付いた。一瞬にして心の重傷者が2人も生ま
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