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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico32大嵐の前の軽風
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『リインは、はやてちゃんに付いてくですよ』
『私も、北区の技術展に行ってみたいかも』
フェイトちゃんの提案にはみんなが賛成。そういうわけで「ちょっと提案が・・・」モニターのマップを一斉に指差してるアリサちゃん達に声を掛ける。
「もうちょっと待ってて、なのは。すぐにシャル達の居所を探し当てるから」
「んもう! ルミナ達はシャルとルシルのこと解ってない! シャルは絶対にルシルの行きたい場所へ行くはずだもん!」
「いやいや。アリシア。ルシルは稀に見る紳士だからね。イリスの行きたい所へ行くと思う」
「私もルミナさんに賛同です。ルシルさんはシャルさんの行動を尊重するでしょう」
「う〜ん、イリスはイリスで、自分の
誕生日プレゼント
(
デート
)
だからと言って何でも自分の思い通りに進ませる事はしない気もする・・・」
そう真剣な顔で話し合うデート見学し隊。それはともかく「私たちは別行動することにしたから」フェイトちゃんが代表して告げた。
「え? なんで?」
「何で?って・・・アリシア。それにアリサ達も。やっぱりダメだよ、こういうの。それに、私たちは展覧会を楽しむために来たんだし。ルミナも言ってたじゃない。デート見学はついでだって。見失った以上は本来の目的を果たそうよ。シャルとルシルの事はそっとしておいて、私たちは私たちで楽しもう?」
フェイトちゃんに賛同することを示すために私たちは「うん、うん」頷いて見せる。見学し隊の空気が少し変わった。とは言っても「そうですね。少々浮かれていました。反省です」ベッキーちゃんだけなんだけど・・・。
「そっか。残念だけど、わたし達とは別行動だね」
「あたし達はどうしても見届けてやりたいのよ。シャルの生き様を」
アリサちゃんは一体なにを言ってるんだろね。チラッとルミナちゃんとセレスちゃんを見ると、2人は「うーん。やっぱり古書展かなぁ」アリサちゃんやアリシアちゃん同様、あくまでシャルちゃんとルシル君のデートを覗き見したいみたい。
「えっと、じゃあ、ここで一旦解散して、また通信で合流しよう・・・か?」
すずかちゃんがそう言って手をポンと叩くと、アリサちゃんは「しょうがないわね」って肩を竦めて、アリシアちゃんも「こっちの方が絶対に面白いのに」って嘆息して、私たちの提案を承諾してくれた。
そういうわけで、シャルちゃんとルシル君のデートをあくまで見たいアリサちゃん、アリシアちゃん、ルミナちゃん、セレスちゃんとはここで一旦お別れ。お互い手を振り合って別れる。見学し隊は西区の古書展に行くことにしたみたい。
「それじゃあ、私たちはどこへ行こうか?」
「とりあえずは北区から南に降りてくようにしようか」
「そうやね。北区にはすずかちゃんのお目当ての
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