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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico32大嵐の前の軽風
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†††Sideはやて†††

ルシル君とシャルちゃんが2人きりでデートすることになってもうた。それがかなりの精神的ダメージやったけど、その直後でのルシル君からのデートのお誘いでそのダメージも即回復。そやから今日のデートは、じっくりと特戦班の本部――海鳴郊外の別荘で、2人の帰りを待とうって思うてた。シャルちゃんとは対等なライバルでおりたいしな。デートの邪魔はせんようにしようって。そやけど・・・

・―・―・回想や・―・―・

「はぁ」

朝早くルシル君とシャルちゃんが出かけた。シャルちゃんは朝の6時、ルシル君は30遅れて。一緒に目的地に行くんやなくて、現地集合するためやって。その方がデートっぽいって。むぅ、なんや悔しいわ。
ソファの背もたれにもたれ掛って溜息を吐いてると、「はやてちゃん。元気ないです」リインが心配そうにわたしの顔を覗き込んできた。わたしは「なんでもあらへんよ」って、小さなリインを掴まえて胸に抱く。

「さーてと。ねえねえ、こっそり後を付けてみようよ!」

それからわたしとリイン、シャマル、すずかちゃん、なのはちゃんと一緒にテレビで猫ちゃん特集を観てると、アリシアちゃんがそう言うてニシシって笑った。それを聞いたフェイトちゃんが「ダメだよ、アリシア」って窘める。

「でもさ。気になるでしょ? デートだよ、デート。ドラマやアニメや漫画でくらいしか聞かない、あのデート!」

「あー、確かに気になるかも」

「私も、一体どのようなものかを見てみたい・・・気もします」

「デート、デート・・・見たい」

恋に恋する乙女を地で行くルミナ、ベッキー先輩、セレスちゃんがそれに賛成。さらに「ここに籠ってんのもつまんないしね〜」アリサちゃんまでそんなことを言い始めた。それに反対するんは「邪魔しちゃダメだよ」すずかちゃん、「シャルちゃん、本気で怒るよ?」なのはちゃん、そんで「うん。さすがにアカンと思うわ」わたしや。

「別に邪魔するわけじゃないよ。遠くから眺めるだけ。飽きたらバッティングしないよう遊べばいいんだし」

「そう言えばザンクト=オルフェンは今月、芸術強化月間だっけ。ちょうど良い機会だから私たちも遊びに行こうか。イリスとルシルのデートの見学ついで、ということで」

ルミナがそう言うたから、「芸術強化月間?」のことを知らへんわたしらは小首を傾げた。すると同じザンクト=オルフェン育ちのセレスちゃんからその説明を受けると、出歯亀反対派やったわたしらも「行ってみたいな・・・」って、そんな気持ちになってしもうたわけで・・・。ベルカの文化を知る良い機会やもん。そう思うてもしょうがないやんか。

「はい。決まり。各自、出撃(おでかけ)準備!」

手をパンパン叩きながらルミナがそう言うと、「おおー!」出歯亀
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