マブラヴ
1073話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
襲撃作戦決行の日、アメリカ軍と合流した俺達シャドウミラー部隊は当然顔合わせをする事になった。
アメリカ側が用意した、アラスカ近くにある基地で顔合わせをする筈だったんだが……こっちがちょっと基地に到着するのが早かったのと、向こうの方は向こうの方で多少トラブルがあったという話でまだ顔会わせはされていない。
……ただ、この部屋にあるカメラの事を考えると、恐らくは今のうちにこっちの情報を調べていたり、会話とかの中から前もって約束した者達以外の者が潜んでいないかを確認しているんだろう。
尚、本来であればアラスカにユーコン基地という比較的大きめな基地があったのだが、そこはソ連の影響力が強すぎるという事で、アラスカから程近い位置にあるこの基地での顔合わせとなった。
ちなみに、今回の作戦の肝でもあるネギま世界の3人は、夏美と小太郎が長瀬のアーティファクトでもある天狗之隠蓑の中で寛いでいる。……いや、リュケイオスでこっちの世界に転移する前に千鶴が色々と言っていたようだから、何気に中では気まずい思いをしている可能性もあるか。
で、天狗之隠蓑の持ち主である長瀬はどうしているかと言えば、一応この部屋にいたりする。長瀬の事だから、こっちが移動する時に使ってきた輸送機に残っていても問題はないと思ったんだが、一応念の為にだ。
当然長瀬は普通にこの場にいるのではなく、忍術で見えないようにして貰っているが。
「アメリカというのは、色々と複雑な国らしいな」
「複雑な国?」
この部屋に案内をしてきたアメリカ人の用意したコーヒーを飲みながら呟く。
コーネリアの表情はいつもと大して変わらないようだが……微かに浮かんでいるのは苛立ち、か。
その苛立ちは、コーヒーの不味さからか……それともこの部屋で待ちぼうけを食らわされているからか。
いや、待ちぼうけは言い過ぎか。実際、まだ約束の時間にはなっていないんだし。
「それにしても……」
次に聞こえてきたのは、同じテーブルに座っているレイの声。
どこか落ち着かない様子で俺の方へと視線を向けている。
まぁ、言いたい事は分かる。レイの前で10歳の姿になった事はなかった筈だから、今の俺の姿にどこか戸惑ってしまうのもしょうがない。
ただ、前もってこの部屋の様子が監視されているかもしれないという事は言ってあるので、それを口にする事はないが。
そしてオウカは……
「どうかしましたか、キョウスケ君」
「いや、何でもない」
何故か嬉しそうな笑みを浮かべながら告げてくるオウカ。
尚、キョウスケ……キョウスケ・ナンブというのがこの10歳バージョンの俺の名前だ。
誰の名前を使っているのかは、言うまでもないだろう。
最初はOGs世界の時の様にムウ・ラ・フラガとでも名乗ろうと
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ