5部分:第五章
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と物騒ですので」
タレントが危害を受けるという話はよくある。だからテレビ局としても用心しているのである。これは至極当然のことであった。
「宜しいでしょうか」
「ええ、わかったわ」
沙耶香はそれに応えて懐から名刺を出してきた。佐久間事務所の社員ということになっている。
「これでいいかしら」
「はい、有り難うございます」
「それじゃあ」
「あの」
受付嬢は去ろうとする沙耶香に声をかけてきた。
「何かしら」
「佐久間事務所のタレントさんでしょうか」
「どうしてそう思うかしら」
沙耶香はその言葉に逆に聞き返した。
「いえ、その」
さっきのタクシーの運転手はある程度年配だから沙耶香にはタレントとは相容れない空気を感じていた。だがまだ若いこの女の子はそれを知る筈もなかったのだ。
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