暁 〜小説投稿サイト〜
『DIGITAL MONSTER X-EVOLUTION:Another-X』
第二幕:【立ち返りし日々に安寧無し】
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騎士が住まう、此処が! それもこれも
お師匠さまが種族間関係ガン無視で色んな事件に首を突っ込みまくる上に、事件を治めたら治めたで
アフターケア称して敵味方問わず連れてきてドンチャン騒ぎまくるから――――」
「それじゃいただほあごほあもほも!(神速『いただきます』からのがっつき食いの為聞き取り不能)」
「聞けェエエエエエエエエエ――――ッ!!」

そんな違う意味で嵐を連想させる怒涛のやりとりに、目を白黒させる7体と+1(プラスワン)

「…………何なのだこれは。何なのだコレは…………」
「いや、オレたちに言われても…………」
「正直、この状況がよく判らないんだが…………」

無理もないことであった。
先程まで互いが互いを殺すか殺されるかの命の遣り取りをし、加えて(未遂に終わったものの)片方は
【別世界】への侵攻まで企てていたというのに。
今はこうして卓を囲み、食事を共に振舞われているというこの状況。困惑しない方がどうかしている。
されど。
この場の誰にも、誰からも、闘争を再開しようという意思――――“意志”は、見られなかった。
理由は単純である。既に“闘争”の空気ではなかったからだ。

「ほごあごもごむごもむもむも!」
「ああもう! 行儀悪いですよ!」

目前で弟子である小獅子とじゃれつつ飯をカッ喰らっているこの聖騎士(アルフォースブイドラモン)は、しかしその使命を
全うしていた。
目には見えない悪意、そして敵意。
争いを生み出すモノを、生み出すモノ()()を、彼は討ち果たしていたのだ。
その手段が、何であれ。
彼がこの平和をもたらしたのは、紛れもない事実だろう。













――――それがたとえ、すぐに終わるものだったとしても。





つづく




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