暁 〜小説投稿サイト〜
執事ロボとの恋愛事情
執事?メイド?

前書き
第2話「出逢い」

注文の翌日、さっそく執事型ロボが
届いた。受け取る時に慎也は不在で
学校をサボっていた陽子が受け取った。ダルボールを開封すると、本物の人間と見分けがつかないほど見事な執事が入っていた。一瞬、死体でも送られてきたのかと陽子は思った。説明書を読むと額の皮膚の下にスイッチが埋め込まれているらしいことが分かった。
陽子はロボットの額に触れてみたが
全く反応しなかった。
「何よコレ、初期不良?」
デコピンしても、グーで殴っても反応しない。そのまま10分待ち20分待ち、日が暮れるまで待ち続けたが
結局は動かないだけだった。
執事型ロボットがとどいてから6時間ほど経ってから陽子の父は帰ってきた。
「父さん、これ動かないよ」
慎也は仕事でどんなに疲れていても
娘には優しくそして直ぐに対応した。
「充電が切れてるだけだな。
充電したらすぐに動くよ」
そう言いながら慎也はロボットの
充電を始めた。
それから約1時間後。夕食も食べ終わり、片付けも終わって風呂に入ろうかという頃になって充電が完了した。
陽子は待ってましたと言わんばかりに、しかし顔は無表情でロボットの
方によっていって額のスイッチを
押した。すると執事型ロボットは
目を開き、とてもロボットとは思えないイントネーションで陽子に向かって「貴女をご主人様として認識しました」と言った。

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