暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第174話 避けゲームと撃ちゲーム
[1/12]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
ここ、GGOでのバトルロイヤルイベントと言えば1つしかない。
《
バレット・オブ・バレッツ
(
BoB
)
》
全VRMMO中、最もハードだと言われているGGOにおいてNo.1ガンマンを決める戦い。
《バレット オブ バレッツ》即ち《銃弾の中の銃弾》《最も優れた銃弾》と言う意味を持つ。
そんな大会にいきなり出ると言うのだ。だからこそ、感心した様子だった。
「そっかー。でもそれでいきなりBoBに出ようだなんて、根性あるね」
だから、彼女はキリトの話を聴いて、ニコリと笑い、大きく頷いた。きっと、強い思いがあるのだろう、と思った。ただ単に記念なのかもしれない。だけど、このイベントのハードさは知っているだろう、と。
「うん、いいよ。案内してあげる。私も明日は参戦するつもりだったし、下見に行く……って言うのも、久しぶりで新鮮だしね。 っと、その前にガンショップだったね。好みの銃とか、ある?」
「え、えっと……」
成り行きで剣と魔法の世界から銃の世界に来たから、そう聞かれても咄嗟には出てこない。キリトが答えに詰まると、女の子はもう一度微笑した。
「じゃあ、色々と揃ってる大きいマーケットに行こうか。こっち」
くるりと振り向き、歩き始めた。
体験してみたいから、こちらの世界に来たと言っていた。だから、銃の種類までは知らないんだろう、とこの時彼女の中で結論をしていたのだ。キリトも、歩き始めた彼女の後ろを慌てて追いかけた。彼女が身に付けてるマフラーが歩くたびに揺れ、まるで尻尾の様だ。おいていかれない様に、その尻尾目掛けて歩き続ける。
暫く歩いて、キリトはある結論に達した。
それは、絶対に、ぜーーったいに、ここまでの経路を記憶する事など不可能だ、と言う事。
曲がりくねった路地、動く歩道に階段、それらを次から次へと抜けていったのだ。建物も幾つか経由しており、多分近道なのだと思える。
「(……アイツの眼だったら、すぐ覚えられるんだろうなぁ、……やっぱずるい)」
キリトは、彼女の背中と尻尾を追いかけながら、やや的はずれな事を考えてしまっていた。モノを覚えるのは、記憶を脳であり、更に細かく言うと、短期の記憶中枢は海馬、長期の記憶は大脳新皮質だ。……細かな事は置いといて、つまり眼は関係ないと言う事。欲しいのなら、自分で頑張れ、といわれてきたのに。
……それが難しいのは身に染みている筈だけど、どうしても思ってしまうのは仕方が無い。
そして、その後も色々と考えている内に、開けた大通りにでた。正面に大きなスーパー、百貨店を思わせる様なきらびやかな店舗が見えてきた。
「ほら、あそこだよ」
女の子は、すいすいと人並みを縫って店へと向かった。キリトもそれに続
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ