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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第174話 避けゲームと撃ちゲーム
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いが。
「あ、えっとね。初心者用の店で、銃のレンタルショップもあるのよ。期間は決まってるけど、それなりに良い銃選んでも、初期金額でも問題なく借りれるよ。レンタルだから、当然自分のモノにはならないけどね」
「ああ……成る程。えと、そのレンタルでBoBっていう大会には……」
「絶対無理ね。さっき言ったとおり、初心者が扱う武器だし。対人戦するには性能が悪すぎるわ。そんなので出ても、予選一回戦すら難しいと思う」
「……それは困ります」
借りた銃など魂の通っていないただの道具だ。
心身をあずけられる武器でなければ、あの大会で戦うことすら叶わない、と彼女の中では戒めている。キリトは、目的を考えたら武器の性能が悪すぎるのは好ましくない。
強い相手じゃないと、接触してこない事を考えたら尚更なのだから。
「うーん……」
とりあえず、現時点で取れる最善の事を彼女は考える。薄い唇の下に右手の指先を当てながら、首を傾げ、考える。
「やっぱり、初期金額だと、小型のレイガンくらいしか買えないかも……、実弾系だと、中古のリボルバーが……どうかなぁ……。――あのね、もしよかったらだけど、お金出そうか?」
キリトは、彼女がそう言うだろう事は、察した。
だから、言われたと同時くらいに、首を横に振る。どんなMMOであっても、初心者が熟練者から過剰な援助を受けるのは決して褒められた事ではない。この世界にはゲームを楽しむ為に来たわけではないが……、それでも、ゲーマーとして譲れない一線というものはあるのだから。
「い、いや、いいですよ。そこまでは。えっと……、その、正攻法じゃなくても良いので、どこかにどかんと手っ取り早く儲けられるような場所ってないですか? 確か、このゲームにはカジノがあるって聞いたんですが……」
それを聞いた彼女は、やや呆れた様子で、笑みを浮かべた。
「ああいうのは、お金が余ってるときに、スるのを前提でやったほうがいいのよ。そりゃあ、あちこちに大小あるけど、……ん。この店にだって何点か」
くるりと頭を巡らせ、店の奥を指さした
「ほら、あれが似たようなギャンブルゲームよ」
その細い指先が示す先にあるのは巨大な装置が2つ。
大きなエリアを二分割に分けており、2つのゲームがあるのだという事は判った。
1つは、長さ20mはあろう人が2人通れるほど程度の通路のある装置。
もう1つは、大きな空間。西部劇にでも出てきそうな酒場の前広場がある。
両方とも共通しているのは、其々の装置にガンマンのNPCが立っていると言う事だ。一体どんな事をするのか、一見では判らない。
ピンクのネオンで《Untouchable!》と《Shot! Shot! Shot!》の文字が光り輝いてい
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