第7話 光の剣匠
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sideリィン
「リィン、改めて礼を言わせてほしい、危ない所を助けてくれて感謝している」
「そんなにお礼なんて言わなくていいよ、困ってたら助けるものでしょ?」
サメゲーター達からラウラを助けたんだけどさっきから何回も頭を下げている、きっと義理堅い性格なんだね、でもそんなにお礼ばかり言われると困っちゃうな。
「リィン!大丈夫……?」
魔獣がいなくなった事を確認したのか物陰に隠れていたフィーが出てきた。
「うん、何とかなったよ」
「リィン、この少女は?」
「僕の妹だよ、君の事を見つけたのがフィーなんだ」
「そうなのか、私はラウラ・S・アルゼイド。そなた達のお陰で命を救われた、感謝する、フィー」
ラウラはフィーに手を差し伸べた、きっと感謝の握手をしようとしたのだろう。だがフィーはススッと僕の背後に隠れた。
「あ、こらフィー……ごめん、ラウラ、フィーはちょっと人見知りで……」
「いや気にしなくていい、私も配慮がなかった。こちらこそすまない」
ラウラは気にした様子も見せずに謝った。心が広いな、きっと立派な人に育てられたんだろうな……ん?『アルゼイド』……?
「ねえラウラ、君はもしかして光の剣匠殿の娘なの?」
「父上を知っているのか?いかにも、私はヴィクター・S・アルゼイドの娘だ」
光の剣匠の娘!?こんな所に一人でいるから一般人じゃないと思ってたけど、通りで自分の身長ほどもある両手剣を振り回せるはずだ。
「二人とも、助けてもらい本当に感謝している。もしそなた達がよければぜひ屋敷に来て欲しい、何かお礼がしたいんだ」
「いや、そんな悪いよ」
「騎士は受けた恩を必ず返すもの……駄目だろうか?」
う〜ん、どうしようかな?余り人が多い所には行きたくないんだけど、でも断ったらラウラに悪いかも知れないな。
「……うん、分かった」
「本当かッ!」
パアッと嬉しそうに顔を輝かせるラウラ。
「リィン、いいの?」
フィーが心配そうに話しかけてくる。
「ここで断ったりしたらラウラの好意を無碍にしてしまうし」
「それはそうだけど、リィンってあいかわらずお人よしだよね」
「で、でも女の子の誘いを断るなんて失礼じゃないか」
「……なら好きにすればいい」
「フィ−?どうしたの?何か怒ってない?」
「別に……」
プク〜ッと頬を膨らませるフィー、怒ってないってどう見ても怒ってるんだけど……
「そなた達、一体何をしているのだ?」
ラウラは不思議そうに顔をかしげていた。
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今僕たちは
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