第7話 光の剣匠
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ちょうどいいタイミングでクラウスさんが声をかけてきた。良かった、ちょっと空気が悪かったから助かった。
「む、もうそんな時間か。リィン、フィー、これからアルゼイド流の門下生の稽古があるのだが良かったらそなた達も見学していかないか?」
「アルゼイド流の?……うん、是非見てみたい、お願いしてもいいかな」
アルゼイド流の稽古か、剣士として是非見ておきたい。それにちょっと暗い気分になったから気分転換もしたいからね。
そして僕達はアルゼイド流の門下生達が日々稽古に明け暮れている『練武場』に向かった。
因みにフィーはあまりノリ気ではなかった。
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ーーー 練武場 −−−
『はあっ!やあっ!せりゃあ!!』
練武場の中では数人の男性が武器を持ち素振りをしていた。誰もが一糸乱れずに剣を振るう…凄い気迫だ、これがアルゼイド流……
「師範代、お嬢様、お待ちしておりました」
一人の門下生の人がクラウスさんとラウラを見てそう言った……って師範代ってクラウスさんが?
「クラウスさん、師範代だったんですね」
「そういえば言ってなかったな、じいはアルゼイド流の師範代で私の師でもあるんだ」
師範代か、それならクラウスさんの秘められた実力も納得だ。
「お嬢様、こちらの方々は?」
「この二人は私の客人だ、アルゼイド流の見学に来てもらったんだ」
「そうでしたか、自分はフリッツと申します、宜しく」
「リィンです」
「ん、フィーだよ。宜しく」
フリッツさんは爽やかに笑いながら手を差し伸べてきたので僕はそれに答えた。
「リィン殿、貴方も剣士なんですね、体は細く見えますが相当鍛えておられることが分かります」
「フリッツさんもかなりの鍛錬をこなしていますね、流石はアルゼイド流の門下生の方ですね」
他の門下生の方も強い、だがフリッツさんはより強いのが分かる。
「フリッツは門下生の仲でも一番の実力者です、リィン様も彼の実力を感じられた模様ですね」
クラウスさんの言葉に僕は頷く、僕も剣士として彼の強さを感じたからだ。
「如何でしょうか、リィン様、フリッツと手合わせをしてみては?」
「手合わせですか?」
「ええ、僭越ながら私は貴方様の実力に非常に関心がございます。それにリィン様も剣士としての血が騒いでおられるかと思ったのですが違いますかな?」
クラウスさんにはお見通しか。実は試してみたかったんだよね、洗練された剣術に我流の剣が通じるのかを。
「リィン、どうするの?」
フィーがそう聞いてくるがもう僕の心は決まって
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