第7話 光の剣匠
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皆も前に見たときよりも実力を上げたな、特にフリッツ、そなたの成長は目を見張るものだ、素晴らしいぞ。これからもその調子で精進するがいい」
「ありがとうございます!」
「うむ」
するとアルゼイド子爵が僕のほうに歩いてきた。
「客人達、挨拶が遅れてしまい申し訳ない、私はヴィクター・S・アルゼイド。このレグラムを治めている領主だ」
「え、えっとリィンです!」
「……フィーです」
フィーも緊張しているみたいだ。無理も無い、僕だってかなり緊張してる。
「そう緊張しなくてもいい。それよりもリィン、先ほどの仕合見事であった、まだ若いのに大した実力だ」
「あ、ありがとうございます!」
あの光の剣匠に褒められるなんて光栄だ……!
「ふむ、もうこんな時間か。そなた達が宜しかったら一緒に夕食でもいかがかな?」
「……えっ?」
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えっと、これはどういう状況なのかな?今僕達はアルゼイド子爵の誘いを受けてラウラの屋敷で夕食をいただいてるんだけど完全に場違いだよね。雰囲気が違うというか……
「ふむ、どうかしたのかリィン、あまり食が進んでいないように見えるが?」
「あ、いえその……僕はこういった席に出たことがなくて、そのマナーも知りませんし……」
「ははッ、そうか。だが今は無礼講だ、そなたの妹君のように気にせず楽しむがいい」
フィーはさっきまで緊張してたみたいだが今はいつものペースに戻って食事をしていた
「リィン、これ美味しいよ。モグモグ……」
確かに子爵の言う通りだ、僕はスープを一口飲む。
「あ、美味しい」
その後は緊張も落ち着いてきた、子爵、もしかして気遣ってくれたのかな?
「リィン、一つ聞いてもいいだろうか?」
「はい、何でしょうか?」
「そなたは東方の出身なのか?」
「いえ、多分違うと思います」
「多分?」
「あ、いえ、それよりどうしてそんな事を?」
何で子爵はそんなことを聞いてきたんだろう?
「そなたは『剣仙』ユン・カーファイ殿を知っているか?」
「ええ、『八葉一刀流』の創設者……ですよね」
「うむ。実は昔、私はユン殿と出会った事があってな。その時にユン殿が持っていた剣がそなたの持つ刀であったからそなたも東方の者かと思ってな」
「そうでしたか……でも僕は我流です、八葉一刀流は名前しか知らないしこの刀は僕の師がくれたものですから」
「そうか、そなたの師に会ってみたいものだ」
「機会があったら是非……」
まあ無理だよね、その師が『猟兵王』ルトガー・クラウゼルだからね。でも『剣仙』か、
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