拘束と不死鳥
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じゃなく、証拠隠滅みたいなものだ。
戦闘行為は隠しても戦った後はそのままなんて問題になるしな。
警察沙汰とか。
だから、骨まで燃やし尽くして、灰は散らしておく。
この廃教会も証拠隠滅のため、買い上げなげれば……土地の権利誰が持ってんだろ……
町役場に聞けば分かるか。
買った後は……そうだなぁ……レストラン……にしては広すぎるか。
50弱が戦闘出来るくらいの広さが有るもんなぁ。
マンション作るにしても、立地がなぁ……
戦闘より、戦後の方が面倒だって思うのは、やはり殺しに馴れすぎだろうか?
まぁ、後で皆と決めるか。
燃え尽きたし、朱き不死鳥の型から戻る。
途端に高揚感やらが潮が退くように冷めて行き、重力が増したような重さがのし掛かる。
1時間くらいしたら馴れるんだが、この感覚は嫌いだな。
さて、生き残りを送るためと、尋問するために移動しよう。
家に連れて行くわけにはいかないから別のアジトみたいなとこだけど。
その前に連絡いれとかないとな。
インカムをトントンと指で叩く。
叩き方や回数でどこに繋がるか指定することができるんだ。
他のやり方もあるけれど俺はこのやり方を好む。
「束。聞こえるか?」
『ばっちぐーだよ。シーくん』
「戦闘。終わったぞ。被害は無しで」
『うんうん。どうやら、今回も派手にやったみたいだねぇ。このこの』
「まぁな。いつものことだしなぁ。
脅しから入るのはスタイルみたいなもんだ。
運搬の手筈整ってるか?」
いつもなら、このまま戦闘組が捕縛者を連れてくんだが、今日は誠菜がいるからな。
終わったなら終わったで、早めに休ませてやりたい。
だから、運搬は黒歌がする手筈となってる。
『のーぷろぐれむだね。問題なさすぎもーまんたい!』
「そっか。じゃあ、俺たちは先にアジトの方に向かうわ」
『りょーかい、りょーかい。じゃあ、ゆきりんを赤髪の所から戻していい?
束さんお腹と背中がくっつきそうだぜい!』
「お前なぁ、自分で作れよ。インスタントくらいならできるだろ」
他のはできないけどな。
俺は電気ケトルならできる。
ヤカンで、というか、火を使ってやろうとすると何故か水は蒸発し、ヤカンが少し変形する。
俺もう呪われてるとしか思えないんだ。
調理実習の時なんか火の元に近づけさせてくれないしさ。
専ら切るか洗うかですよ。
自分の炎でやれば出来るって分かったけど、湯を沸かすのに自分の炎を使うってのも……なぁ?
本当に何でなんだろ。
『やだべー、だ!
ゆきりんのご飯と比べるとゴミだよゴミ。
もうゆきりん無しじゃ生きられない身体に
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