プロローグ
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よぉ?」
バスジャックが何を・・・と心中では思ったが、少年にその言葉を出す勇気は無かった
絶望に胸を支配され視線を落とした少年の目の前にはさっきの銃が一丁
「・・・」
どくん、と何かが脈打つ
「――!!・・・!」
「―――?」
視線が銃から離せない。廻りの音が徐々に聴こえなくなる
そして彼は、殆ど無意識のうちに銃を拾い上げ
銃弾を全て取り出した
「おいガキ、なにしてんだ?」
「・・・」
ゆっくりと顔を上げた少年の目は、恐ろしく冷たく、冷酷だった
「その目!?くそっ死ねやァァ!」
「・・・」
ガラスの蝶が少年目がけて猛威を振るい、襲い掛かる。だがそれをまるで恐怖と捉えず焦点があっているかもわからない目で少年は引き金を引いた
その途端―――
「あ・・・足・・足がぁァァ!?」
変革者の足が膝を中心に上下に分かれ、浮いていたガラスの蝶も全て糸が切れた操り人形の様に崩れ、パリンと割れ堕ちる
「・・・」
「く、くるなぁ・・・っ!?」
変革者に先ほどまでの威勢が無くなり、膝を震わせ股幹部を濡らした
当然少年の目に感情の二文字は無く、息の根を止めるためか再び引き金を引こうとした時・・・
キィィィィィィィ・・・・
と甲高い音と共にバスが急停止した
急停止によって働く慣性と衝撃で少年はフロントガラスを飛び越えて外へと放り出されてしまった
どうやら、高速道路の急カーブだったらしい
だが、そんなことよりも重大なのはその高さ。ガードレールにぶつかり完成に従って少年が飛び出したのは
高さ50Mはあろうか50mを超える高さだったのだ
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