〜第0章・プロローグ〜
いつもなら誰一人として入ることのない、この第3会議室・・・
だが、この閑散とした場所に2人の怪しい影・・・
1人はローブを着てフードをかぶっているが、話し声からすると50代だと思われる
もう1人はこの国の宰相だろう男性である
「いつになれば私が国王とになれるのだ!?」
「もう少しの辛抱です宰相(さいしょう)様・・・もうすぐ私(わたくし)がかけた魔法で『・・・・・・』が死ぬでしょう・・・・」
「それがいつになるのだ!そう言って、もう1週間はたつのだぞ!」
「これには莫大な時間と魔力が必要なのです。なにせ相手は歴代屈指の魔道王『・・・・・・』なのですから」
「これが普通の人間ならば、こんなに時間と魔力は必要としないのです」
「・・・あと1ヶ月あれば確実に『・・・・・・』は死ぬでしょう・・・ですから、もう少しだけご辛抱してくだされ・・・」
「ふん!・・・わかった、あと1ヶ月で『・・・・・・』が死なぬなら貴様ごと奴の首を刎ねてやろう」
「そなたもそうはなりたくはないだろう?」
「・・・」
「ならば、こんなところで悠長に話しておらず、さっさと準備をして来い!」
そう言って宰相らしき男は扉を強く閉めて出て行った
「言われずとも準備しますよ・・・アナタごと消えてもらうための準備をね・・・」
そういうと老人の風貌が変化し20代ほどの青年の風貌になる
そして不気味な笑い声を残し消えてしまった・・・
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