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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第173話 乙女?の怒り
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色の髪が風に靡いているのがスコープ越しにはっきりと見える。顔はこちらから見えないが……、その顔を銃弾で汚すのは忍びない。頭は綺麗なまま、とっておきたいと思うのも必然だと言えるだろう。
そう感じ、照準を胴体に合わせようと下げたその時だ。
「っっ!!」
突然だった。突然、あの兵士は振り向いた。銃口の方に。照準の丁度中心にその表情が見えた。靡く鮮やかな髪を持つ女が持つ瞳は……赤い真紅の瞳。美しいと思っていた筈のその姿、だったのに まるで、殺し屋の様に、感じた。
そして、目を合わせただけで、殺される気がした。
「うわぁっ!!」
思わず動揺して、
着弾予想円
(
バレット・サークル
)
が大きく動いた。鼓動がまるで止まらず、そのままの勢いで
引き金
(
トリガー
)
を引いた。
「成る程、一度でも視認、認識したら弾道予測線は出るんだな。この距離だし、システムが発見認識をするかどうかはわからなかったが、問題無いようだ」
リュウキは、軽く動いた。
はっきりと空中に刻まれている弾道の赤い線。その場所に弾丸は当たるのだから、その線に当たらなければ良い。このゲームで狙撃手は詰められたら殆ど終わり、と言われているのは、これが原因なのだ。連射性があるセミオートだとしても、マシンガン系の銃に比べたら微々たるモノだし、その武器の重量もある。圧倒的に重いのは
狙撃銃
(
スナイパー・ライフル
)
だ。だから、機動性にも難がある。
「終わりだな」
ある程度、推察をしつつも、勿論ちゃーんと接近をしたリュウキは、固まったままの狙撃手の背後を取った。
「な、なんで判ったんだよ。オレの位置が……。双眼鏡を使った訳でもねぇのに……」
男は、ビクビクしている様子だ。
……外見を考えたら、そんな顔するか? とリュウキは思ったが、取り合えず。
「狙撃する時は、太陽の位置を考えるのが常識だ。……スコープに光が反射した。それが視えた。それだけだ」
「……ま、マジ、かよ」
確かにそれは知っている。前にシノンに合った時にも言われた事だからだ。確かに太陽光に反射すれば、位置がバレる可能性はあるだろう。だが、そこまでの目を持っている者がいるとは到底思えなかった。だけど、目の前の女は。
「す、すげえや。マジで」
「………」
その目は純粋な敬意や憧れが映っていた。リュウキは、それをはっきりと見たリュウキは取り合えず、即撃つ事を一旦やめ。
「初心者狩りなんて、くだらないって思わないのか? ……自分よりも弱いヤツ狩った所で、自分の強さにはならないと思うんだがな。快感目的なら……まぁ 人種が違うし、そこまでとやかくは言わないけど。……ただ、心底くだらないって思うだけだ」
その目をしっかりと見て、聞いた男は
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