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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第173話 乙女?の怒り
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荒れ果てた荒野を進んでいく。
最終戦争が終わり、文明が衰退した世界とは言っても、栄えていた時代の文明はかなり進んでいる。
あの世界
(
ALO
)
の様なファンタジーっぽい敵も出てくるが、どちらかといえば、
機械兵器
(
マシン
)
が多い。人型で言えばアンドロイド、ヒューマノイド、女性型ガイノイドが機関銃を手に襲ってくる。全自動で動く機械戦車も。
いったい誰に操られているのだろうか……、それが大筋のストーリーに関わってくるのだろう、と考えるのは難しくない。普通のストーリーモードであれば、瞬く間にアップロードされているモノは、クリアされていくだろう。
以前のALOでの
世界樹攻略
(
グランド・クエスト
)
でもなければだ。
「まぁ、人型系ならある程度のスキルを試せたから、よしとするか。……それなりには問題なさそうだ」
そんな荒廃した壊れた機械達の上に凛として立つのは銀色の髪を持つ美少女。靡く髪をそっと、抑える仕草を見れば……誰でもそう思うだろう。
……あ、フードかぶり直した。
「………」
勿論、かのz……彼はリュウキである。
コンバートし、自身の身体能力を実際に確認する為に、色々と
野良
(
ソロ
)
でプレイをしているのだ。内容は、基本的にMobとエンカウントしたら、片っ端から蹂躙。初期配置された直傍のエリアな為、殆どいじめみたいなものだ。上級者が初心者のエリアを荒らすのは、正直マナーが悪い行為だ。
だけど、他のプレイヤーとはまだ遭遇していないから特に問題ないだろう。
「こほん。……さて、体術スキルの確認はこれくらいでOK、と」
リュウキは、ウインドウを出して、確認をして消去する。
取得するスキルは大体組み込み終えた。
FPSシリーズのゲームで使用していたのは、連射のきく
機関銃
(
マシンガン
)
や
突撃銃
(
アサルトライフル
)
だったけれど、それは初期での話。経験を積んでいく内に様々な武器を試してきて、最終的に行き着いたのが。
「……
拳銃
(
ハンドガン
)
だな。欲を言えば、
回転式拳銃
(
リボルバー
)
が好みだけど、装弾数を考えたら、ちょっとだけどアレだし。リロードも。……当面は
自動式
(
オートマチック
)
かな? ……うーむ、
回転式拳銃
(
リボルバー
)
も捨てがたい……」
リュウキは、二丁の拳銃を取り出しながら唸っていた。
□ .44オートマグ
アメリカ製の世界初のマグナム弾を使用する
自動拳銃
(
オートマチック
)
だ。
拳銃のカテゴリーの中では圧倒的に、強い部類に入ると思われるのだが、このゲーム内では使い勝手が悪いらしい。現実での欠点でもある様に、レシーバーやチャンバー内の汚れで、閉鎖不良を起こす。故に、耐久値が減るのが通常の武器よりも早い。
反動
(
リコイル
)
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